...組み立ての方面よりも...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...毎年そこに雛段が組み立てられるのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...実数と虚数とをXとYとの軸にとって二次元の量の世界を組み立てる...
寺田寅彦 「柿の種」
...Y教授はそれを全部取り寄せてまずそのばらばらの骨片から機の骸骨(がいこつ)をすっかり組み立てるという仕事にかかった...
寺田寅彦 「災難雑考」
...この組み立てのほうが連句の組み立てと比較するのにより適当であるように思われる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...このためには恐らく一つの体系を組み立てることが必要であるであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...夫は思想のこうした組み立てを身につけた者のことで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...田口のいわゆる用事なるものを胸の中で組み立てて見た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...銭形平次が組み立てた筋と少しの違いもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又検事や予審判事は如何なるテオリーを組み立てているでしょうか...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...「機械はとてもこまかく組み立てられていますので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...彼はあたかも自分の組み立てた論理が聴者にどんな効果を与えたかを偵察するもののように...
平林初之輔 「五階の窓」
...この作品は心理の組み立てから成り立つてゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...精密に組み立てられていますし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...物質が元子から組み立てられていると云う...
森鴎外 「かのように」
...内心では色々と推理を組み立てては壊し...
夢野久作 「暗黒公使」
...どんな風に集まり合って能を組み立てているか……という具体的の説明は依然として絶対に出来ないと思う...
夢野久作 「能とは何か」
...文字で組み立てた機械的理論で眞の相がわかるものではない...
吉川英治 「折々の記」
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