...土曜の晩に朗讀會をしたら如何かと思ふんですが」と相島は男らしい安坐の膝を組み直して又快活な事を云つて居る...
有島武郎 「半日」
...歌膝(うたひざ)を組み直しけり虫の宿九月十六日 物芽会...
高浜虚子 「六百句」
...あとの言葉を内心ひそかにあれこれと組み直し...
太宰治 「花燭」
...長い頭髪のふけを掻(か)き落したり膝(ひざ)をなんども組み直したりなどしながら...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...どうもその節は飛んだ失礼を致しました」「二つに斬ってやろうかと思った」「おっかないこと――しかし先生」がんりきは胡坐(あぐら)を組み直して...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いけやせん」胡坐(あぐら)を組み直して強面(こわもて)にかかろうとするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び膝を組み直した七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほとんどが膝を組み直し...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえば……」二十二たとえば……と言って白雲が膝を組み直した時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...これまたその手つきのあざやかさに、またも関守氏の舌を捲かせ、「うまいもんだ」と言って、思わず感歎すると、がんりきは、こんなことは小手調べの前芸だよと言わぬばかりの面をして、「本来は、この壺皿を左の手にもって、右で振込むやつをこう受取るんでげすが、手が足りねえもんですから、置壺(おきつぼ)で間に合せの、まずこういったもので、パッと投げ込む、その時おそし、こいつをその手でこう持って、盆ゴザの上へカッパと伏せるんでげす、眼に見えちゃだめですね、電光石火てやつでやらなくちゃいけません」左で為(な)すことを右でやり、右で行うことを、また引抜きで左をつかってやるのだが、一本の手をあざやかに二本に使い分けて見せる芸当に、関守氏が引きつづき感心しながら、膝を組み直し、「まあ、委細順序を立ててやってみてくれ給え、ズブの初手(しょて)を教育するつもりで、初手の初手からひとつ――いま言ったその盆ゴザというのは、いったいどんなゴザなんだ、バクチ打ち特有のゴザが別製に編ましてあるのか、いや、まだそのさきに、この場では湯呑が代用のその本格の壺というやつの説明も願いたい」「壺でげすか、壺は、かんぜんよりでこしらえた、さし渡し三寸ばかりのお椀(わん)と思えば間違いございません、雁皮(がんぴ)を細く切ってそれを紙撚(こより)にこしらえ、それでキセルの筒を編むと同じように編み上げた品を本格と致しやす、それから盆ゴザと申しやしても、特別別製に編ましたゴザがあるわけではございません、世間並みのゴザ、花ゴザでもなんでもかまいませんよ、それを賭場(とば)へ敷き込んで、その両側へ丁方と半方が並びます、そうすると壺振が、そのまんなかどころへ南向きに坐り込むのが作法でござんさあ」「まあ、待ち給え、いちいち実物によって……時節柄だから代用品で間に合わせるとして、ここにゴザがある」と言って関守氏は、つと立って、なげしの上から捲き込んだ一枚のゴザを取り出して、それをがんりきの前で展開しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...胡坐(あぐら)に組み直して見た...
夏目漱石 「坑夫」
...印税の入らぬ古い物語を集めて新らしく組み直して売り拡めた...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
......
槇村浩 「長詩」
...俺一人じゃ出来ねえ仕事だかんな」又野が黙って腕を組み直して考え込んだ...
夢野久作 「オンチ」
...そうして腕を組み直しながら...
夢野久作 「死後の恋」
...足を組み直しながら甲谷を見た...
横光利一 「上海」
...そして、それと知るからは、何のためらいや候うべき、彼の望みにまかせて、すぐにも粉砕(ふんさい)撃滅を与えてやるが、お味方にとっても、唯一つの御方針と申すしかございません」「では、あらましの者が、速戦即決に出よというのじゃな」「まず……」と各、各の面を見交わしながら、「それと、決まったようにござりますが」「よし」信玄は、厚い膝がしらを、組み直した...
吉川英治 「上杉謙信」
...あぐらの脛(すね)をさらに大きく組み直した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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