...そのやうな無試驗組の者が私たちのクラスには七八人あつたかと思ふ...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...組の者の外に、誰も見てはいなかったが、敵の前で、這っているのを、自分で、苦笑し、侮蔑(ぶべつ)し――だが(次の戦いで)と、思って、慰めていた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...そこへ五人組の者が訪ねて来て驚きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...組の者に托して与八に向って支給されて納まってしまうのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...全次郎は組の者と全然口もきかなかつたが...
新美南吉 「登つていつた少年」
...昔の十二支組の者が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同じ組の者同士はしつかりと手をつないで...
牧野信一 「サクラの花びら」
...その他の役人は刑場に居残っているらしい)仙太 (走り寄って)あ! 兄さん! 兄さん!代役 控えませいっ! (仙太の腰を蹴る)喜平 (つづいて土手へ上って来そうにゾロゾロ顔を出した見物、村役人、五人組の者、身寄りの者などに向って)お前さん方、ついて来ちゃいけねえ!代役 お構いの者に付き従い、無用の手当等の事をなすにおいては、厳しきおとがめがあろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...佐々が横濱の黒田組の者に會つて...
三好十郎 「肌の匂い」
...霧の中にいる鉄砲組の者を見ると...
山本周五郎 「風流太平記」
...藪田助八の支配する伊賀、甲賀組の者...
吉川英治 「大岡越前」
...休息ッ――という声が、部将からかかると、藤吉郎も、自分の組の者へ、「やすめ!」と、号令した...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを足軽組の者がすぐ叺(かます)につめ込んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...どなたの組の者が出たのか」「存じません...
吉川英治 「新書太閤記」
...岡島や、組の者が、あわただしく立ってゆくと、入れちがいに、城下から離れた土地にいた為に、遅ればせに馬で駈けつけてきた加東郡の郡(こおり)奉行吉田忠左衛門が、汗まみれな額に埃(ほこり)をつけたまま、用部屋の入口に姿を見せ、『おうっ……』と、内蔵助の振向いた顔へ云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ここへござれ』と、若い組の者は、もうこの人をまるでおじさん扱いだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この三組の者にかぎって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...新免(しんめん)伊賀守の足軽組の者でござるが」「いけません...
吉川英治 「宮本武蔵」
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