...兄の蟄伏期(ちっぷくき)も長いことなく終わるだろう...
有島武郎 「片信」
...生物学の真の目的はいかなる辺に存するかを尋ねるにおよばずしてついにそのままに終わるのである...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...十六世紀が終わるまでの...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼は手入れが終わるまで口を出さずに待っていた...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...その仕事が結果の価値という点から見るとせっかく骨を折っても結局たいした重要なものになりそうもないという見込みをつけて着手しないで終わる場合が多い...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...そうして花の散り終わるまでにはもう大きな葉がいっぱいに密集してしまう...
寺田寅彦 「柿の種」
...それが終わると、もう仕事も手を離れたから、いずれまた何かが出てくるまで安楽に過ごそう、と言いながら、我々を応接間の方へ導いた...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...不幸話が終わると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それが終わる頃に...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...語りが終わると、我々はしばらく黙って動かずにいたが、ふいにレストレードが鉛筆をかりかりと走らせ、その速記録に仕上げの一筆を施す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...修道院長はものものしい様子でこのことばを聞き終わると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...反乱は破滅に終わることが多いからであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...終夜妄執に取りつかれてゐる二人の幽霊が恋の狂乱を演じ終わるのを見るのである...
野口米次郎 「能楽論」
...このことを諸君に報告すれば終わるのだ」こう言ったかと思うと三十号は起ち上がって扉(ドア)の方へ歩いていった...
平林初之輔 「鉄の規律」
...仕事が終わるまで行儀よく待っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...さあ自分で見てください」見学が終わる頃...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...こんな短命で終わる人であったから何にも興味が持てない寂しいふうを見せたのであったかと追想あそばされるのが悲しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何事にも女は人の慰めになることで能事が終わるほどのものですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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