...木村の希望というのはやがて失望にそうして絶望に終わるだけのものだ...
有島武郎 「或る女」
...私だけで終わるかも知れません...
上村松園 「靄の彼方」
...その内へ卵を入れて生長し終わるまで子を保護するもの...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...1849年の3月で終わる四半期で男性の死亡者は250人で女性は266人であった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...戦の終わるころには夜のように暗くなったと伝えられている...
寺田寅彦 「春寒」
...長老は微笑を含みながら彼女のことばを聞き終わると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼はそれを曲が終わるまで自分の手に握りしめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――こんな手品なんか使っていたって 一生つまらなく終わるだけのものだ...
豊島与志雄 「手品師」
...子供は自分の母親をほとんど知りもしないで終わる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この世の生命の終わる瞬間までは待っていなさる...
永井隆 「この子を残して」
...空中に浮遊し終わるであろう...
永井隆 「長崎の鐘」
...終わるやいなやまた元のごとく寝床へ犬のようにもぐり込んだのが...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...そうした意味はついにとらえられずに終わるため...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...どこか外国のみすぼらしい川辺で余生を終わる羽目になる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...すると妬ましい憧憬が――彼女と切り離されて永久に他人で終わるという...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...この宮のますますお栄えになる未来の日までを見ずに終わるかというように夫人は悲しんだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分ら姉妹(きょうだい)は現世で少しの慰めも得られないままで終わる運命を持つものらしいと心細くなるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...母君にもう一度以前のままの自身を見せないで終わるのかと思うと悲しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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