...再び資本家の手に這入つて終ふやうなことは仕度くありませんので...
有島武郎 「私有農場から共産農団へ」
...されば聖母の恩をば、身を終ふるまで、ゆめ忘るゝこと勿(なか)れといひき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...消えて忘れて終ふ刹那の感じを歌の形に留めて置くと云ふだけでは...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...幾度か牛を手離して終ふ...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...胸中先づ悲慘の氣に閉塞されて終ふ...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...文藝を三四年間放擲して終ふのは...
伊藤左千夫 「水害雜録」
......
千家元麿 「自分は見た」
...次に零碎なる字句の異同を校訂して以て、此章を終ふべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...始終ふるえているように見えた人だった...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...私は子等の心の中へだけ入り込んで終ふと云ふことは出来なかつた...
葉山嘉樹 「氷雨」
...さうしないと喰み出して終ふ...
葉山嘉樹 「氷雨」
...洪水の時に必ず流されて終ふので...
葉山嘉樹 「万福追想」
...その上私は久し振りの東京生活が面白くて始終ふは/\と飛び歩いてゐるばかりだつたので...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...夕闇が漸く溢れ、終ふせて、向ひ側の岸のあたりでまはつてゐる水車小屋の事の飛沫が白い蝶のやうに見えたりした...
牧野信一 「黄昏の堤」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...蘭軒は身を終ふるまで学問のために努力して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私の父は身を終ふるまでそれを暁(さと)らなかつた一人である...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...彼は始終ふきげんな顔つきで...
山本周五郎 「山彦乙女」
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