...――これで話はお終いだ」男は言い終ると顔をあげ...
梅崎春生 「蜆」
...終いには眼で合図するほど親しくなった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...そして終いには、一日分の筈の黒パンも来るとすぐにみな平らげてしまい、二度のどんぶりも綺麗に甜めずってしまったが、やはりまだそれだけでは腹がへって仕方がなかった...
大杉栄 「日本脱出記」
...始終いれ替り立替りして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...終いには洲崎(すさき)の引手茶屋へ問い合わしてみると...
徳田秋声 「足迹」
...もうお終いものの枝豆なども持って来た...
徳田秋声 「足迹」
...叔母は終いに泣いた...
徳田秋声 「足迹」
...始終いらいらしていた...
徳田秋声 「足迹」
...もうお終いなのである...
戸坂潤 「社会時評」
...終いには子供を勘当してまで...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...終いに頬骨を打たれて気絶したのだと云われている...
松永延造 「職工と微笑」
...そのために世界的に有名になれず終いでした...
三浦環 「お蝶夫人」
...とうとうお終いに勝ったのは...
宮本百合子 「いとこ同志」
...味は食塩と味の素と胡椒でつけて一番終いにほんの一滴二滴醤油を落します...
宮本百合子 「十八番料理集」
...初めから終いまでアクを取るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...余りに長生きを望みすぎて終いにそのおそろしい顔を見ることになってはいやでございますから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども終いに、それは深い工夫であり沈潜であって、これらのラッパの音をどう真似したものかと、彼は心を砕き声を練り整えていたのだとわかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...男だか女だか解らぬようにして終いますと...
夢野久作 「白髪小僧」
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