...「今度もこれでお終い」彼はびっくりして跳び上った...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...この小説はそれでお終いでげしょうか――何か別に落ちでも?」「は...
岩野泡鳴 「猫八」
...涙金を頂戴してそれでお終いよ...
梅崎春生 「蜆」
...終いには眼で合図するほど親しくなった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...終いには二十分くらいは続いた...
大杉栄 「獄中消息」
...とうとう終いまで...
大杉栄 「日本脱出記」
...終いには甘くなる...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...やっと終い際(ぎわ)の電車に乗って...
近松秋江 「狂乱」
...彼はその言葉を始めから終いまで漏さず云ってしまった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...叔母は終いに泣いた...
徳田秋声 「足迹」
...始終いらいらしていた...
徳田秋声 「足迹」
...頭から終いまですべてこれカンの働きに始り終るものとし...
長谷川伸 「カン」
...終いには子供を勘当してまで...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...……これで朗読はお終いだ...
久生十蘭 「魔都」
...肚の中では始終いろんなことを考へていらつしやるのだらう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...テジタイ(物理学の「音」その儘な医者の声)じりじりっと肉が焦げたらお終いだドクトルの労賃はまた素的に高い腰髄魔睡が醒めると皮をはぐような疼痛看護婦の眼は冷たく氷色の侮蔑淫売婦...
細井和喜蔵 「泥沼呪文」
...終いには人畜を害(そこ)ねなければ溜飲が下らなくなってしまうという始末の悪い迷信的潔癖性に富んでいた...
牧野信一 「ゼーロン」
...終いには極く短い返事ばかりしていました...
夢野久作 「白髪小僧」
便利!手書き漢字入力検索