...赤坊を殺したのは笠井だと広岡の始終いうのは誰でも知っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...終いには自分で自分の呶鳴ったことがわからなくなる...
上田広 「指導物語」
...伯父も終いには命まで投げ出さなければならないようになって――」「しかし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...始終いつもそれを綺麗に掃除しておかねばならない...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その為に世間知らずの非常なはにかみやになって終いました...
太宰治 「わが半生を語る」
...「もうお終いです」という声が戸内(うち)から聞こえる...
田山花袋 「一兵卒」
...「この人は云い出した事を決してお終いまで云ったことがない...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...終いに一緒に噴(ふ)き出してしまった...
徳田秋声 「足迹」
...始終いろいろな薬を机の抽斗に絶やさなかった...
徳田秋声 「黴」
...それで終いの方へ行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ご覧の通り解散を命じられましたから残念ながら「唄う鶴の会」はこれでお終い...
久生十蘭 「魔都」
...二十四日のパニックに就ての修養談が一番お終いで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...終いには口をきわめてその臆病を罵ったり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私も軽部が怒れば怒るほど自分のつまらなさを計っているような気がして来て終いには自分の感情の置き場がなくなって来始め...
横光利一 「機械」
...もうお終いのところなんだ...
横光利一 「旅愁」
...こうしてもう何事もなくこのまま静かにすごされるであろうか?ルパンとの闘いはもうこれでお終いになったのであろうか?ルパンはもうあきらめてしまったものか...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...「これがお終いの部屋だ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...今は一番お終いの扉である...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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