...階下が終ると、こんどは階上へのぼって、同じことを繰りかえした...
海野十三 「蠅男」
...兇行を終って血のりを拭きとったあとで又それをはめたのだと...
江戸川乱歩 「悪霊」
...最終の目的ではなかったのでしょう...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...――かにかくに太平洋に星多き夜はともすれば人の恋しき――から始まり――海の上(へ)のノオトは浪(なみ)が消しゆきぬこのかなしみは誰が消すらむ――に終る...
田中英光 「オリンポスの果実」
...」読み終った私は...
谷譲次 「踊る地平線」
...盗汗(ねあせ)を掻(か)くことも始終である...
谷崎潤一郎 「鍵」
...是れ終に伊藤侯の政黨組織を承認せざるを得ざる所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...終日摸写をつづけるのである...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...しずかな伝統的終止感には適するが...
信時潔 「歌詞とその曲」
...その電車が終電車であつた...
林芙美子 「浮雲」
...五月の終りまでに植民地政庁の機構と入植団の編成を完了し...
久生十蘭 「海難記」
...二巻に終る者多し...
福沢諭吉 「旧藩情」
...一日の仕事を終へて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...この分はこれで終り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...また終りに「民画(みんが)」を添えたことについて一言する...
柳宗悦 「工藝の道」
...これはまかせて頂きます」それでだいたい話は終ったので...
山本周五郎 「新潮記」
...幸いに二人の話は皆に分らずに終りそうだった...
横光利一 「旅愁」
...かれは主家の仇(あだ)だ、自分にとっても真土山の黒髪堂以来、終生、忘れることのできない仇だ」「えッ……じゃお前さんは、私のことなどはちッとも助ける気じゃなかったんですか」「お粂ッ――貴様も拙者にとれば仇(かたき)の片破(かたわ)れだぞ...
吉川英治 「江戸三国志」
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