...』言(い)いも終(おわ)らずこの白衣(びゃくい)の老人(ろうじん)の姿(すがた)はスーッと湖水(こすい)の底(そこ)に幻(まぼろし)のように消(き)えて行(ゆ)きました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...日附や番地を間違えるのは始終である...
谷崎潤一郎 「鍵」
...始終印象が新たにされていたのであろう...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...終わりのnは問題外とする...
寺田寅彦 「火山の名について」
...そして終りに私のそういう心は彼女に分る筈だと結んだ...
豊島与志雄 「運命のままに」
...始終あの家へは行ってるだろうが...
豊島与志雄 「反抗」
...赤水地区を終わって出ようとすると...
永井隆 「長崎の鐘」
...旅費はどうでも都合してやる」安さんの言葉はこれで終った...
夏目漱石 「坑夫」
...一(いつ)の意味に解釈し終ったすぐ後(あと)から...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私は終日、ロングタウンにおり、帰ってみたらビンセント卿が消えていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...というように答えて問答はうやむやに終ったことがあった...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...終に人足の大部分を率いて下山せらるることになった...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...しまつすることも終り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...および田植終りのサンバイ上げより後に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...これが家元の職分の初め終りである...
夢野久作 「能とは何か」
...「しかし、始めあれば、また終りあり、といった形だな、あの船は...
横光利一 「旅愁」
...窓の外にも、冬ちかい時雨雲(しぐれぐも)が、月の秋の終りを、落葉の梢に傷(いた)んでいる宵だった...
吉川英治 「大岡越前」
...長崎も苦笑に終り...
吉川英治 「私本太平記」
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