...その日の僕の仕事は、終日、和紙を綴じた部厚い書類を読破することであった...
海野十三 「深夜の市長」
...十年の終わりに二人はヤット元利合わせてすっかりの負債を消却することが出来た...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...ただ三度目だけは訪問も失敗に終わった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...始終描かれていた...
徳田秋声 「黴」
...弟の休みの日――木曜の午後と日曜の終日――には以前のとおりにつとめて弟といっしょにいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この線の終点は川越駅になっている...
中里介山 「武州喜多院」
...思い終(おお)せぬ時は...
夏目漱石 「幻影の盾」
...電車は終点に来た...
夏目漱石 「門」
...終局に向つて急ぐだけの仕事が残つてゐる...
野上豊一郎 「演出」
...そういうことをくり返して何千年たっても終わることはない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「皇帝の使者」
...わたしはもう一生を終えてしまったのかしら?」と彼女はぎょっとして考えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...「滑稽」は終ひに私にとつては「笑ひ」程度の感覚ではなくて...
牧野信一 「疑惑の城」
...本当の一部の知識階級の間の文化運動に終り...
三浦環 「お蝶夫人」
...だが終生忘られない初恋を楽しんだりしていた...
宮本百合子 「兄と弟」
...黙って終日釣り暮すのを見受けることがあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...どんな問題にぶつかっても常に動揺変化してやむことのないわたしの思想を述べ終るであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世界中で一番憎らしい仕事をする者を亡ぼして終(しま)うことです...
夢野久作 「暗黒公使」
...――終ると、宋江は座について言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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