...紺キヤラコの夏足袋から...
石川啄木 「鳥影」
...こまかい薩摩(さつま)の紺絣(こんがすり)の単衣(ひとえ)に...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...その輝かしい光明(こうみょう)と紺碧(こんぺき)の色を...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...紺と黒と柿色(かきいろ)の配合が...
永井荷風 「深川の唄」
...紺の股引(ももひき)と...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて細目の紺の蛇の目を持って帰って来た...
中島敦 「斗南先生」
...他の一間には宿の娘らしい紺飛白の衣物を着た十六七の子が針仕事をして居るのであつた...
長塚節 「旅の日記」
...紺屋(こんや)の上絵師(うわえし)と哲学者と云う論文でも書く気じゃないか」甲野さんは今度も何とも云わなかった...
夏目漱石 「虞美人草」
...紺野達がまだ手をつけていない二階へ上がろうとすると...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...八重が神田紺屋町なるお沢と申す者を襲って奪った捨蔵様の御居所を示す『大』という一字を認(したた)めたものが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お揃いのように紺サージの背広を着た男が二人と官服の警官が一人...
久生十蘭 「肌色の月」
...海は紺色にどろりとしていた...
本庄陸男 「石狩川」
...抑紺屋之産也」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「紺絣」がその大部分を占め...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...諸商売の定式看板古風な店構えにピッタリと紺の暖簾(のれん)に金看板...
山本笑月 「明治世相百話」
...其姿を中腹にして冷たい紺碧の空に聳えてゐる一列の山嶺の頂までも映つてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...四ツ目屋という紺のれんは...
吉川英治 「江戸三国志」
...青い編笠に紺かたびら...
吉川英治 「江戸三国志」
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