...茶室の広さはその以前に十五世紀の有名な宗匠紹鴎(じょうおう)によって定められていた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...恵慶(ゑぎやう)の色紙11・1キング武野紹鴎(ぜうおう)は...
薄田泣菫 「茶話」
...紹鴎は相客の三四人と連れ立つて露地に入つたが...
薄田泣菫 「茶話」
...皆は言ひ合せたやうにびつくりして紹鴎の顔を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...」紹鴎は吸ひつけられたやうに色紙に注いでゐた眼を二三度続けざまに瞬きした...
薄田泣菫 「茶話」
...ふと御秘蔵の小倉の色紙のことが思ひ出されたものだから……」「なるほど……」皆は紹鴎がその道の巧者ほどあつてさすがに勘のいいのに舌を巻いてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...紹鴎また之を利休居士に伝授申候事...
太宰治 「不審庵」
...茶道と日本精神、侘(わび)の心境、茶道の起原、発達の歴史、珠光、紹鴎、利休の茶道...
太宰治 「不審庵」
...先ず山の下の川辺には、二十丈の山をつき上げて深山のようにふか/″\と諸木を植えならべ、松や柏の茂った中に学問所をお建てになりまして、珠光、古市播磨守、宗珠、宗悟、紹鴎が風と、千宗易、北向道陳(きたむきのどうちん)などの風とを引き合わされて数寄(すき)を凝(こ)らされ、又山里にも沈香(じんこう)の長木を以て、四畳半と二畳敷の数寄屋を建てられ、早くもその道の面々を召してお茶を下されたり、茶道の講釈を遊ばすと云う有様でござりましたが、その囲炉裡(いろり)の縁までが沈の木で出来ておりましたので、妙なる異香があたりに熏(くん)じて、並みいる方々の心も空になったと申します」しかし一方、聚楽第(じゅらくだい)にいる秀次は、これらの未曾有(みぞう)の大作業が捗(はかど)って行くに従ってどう云う感じを抱いたであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...されば茶道の紹鴎様(じょうおうさま)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いわゆる大茶人と称せられる人々で珠光(じゅこう)とか紹鴎(じょうおう)とか利休(りきゅう)とかまたは相阿弥(そうあみ)のような人々である...
柳宗悦 「工藝の道」
...私は紹鴎(じょうおう)とか利休(りきゅう)とかを指して云うのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...例えば紹鴎(じょうおう)などにも既に重々認められていたものではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...続いては紹鴎(じょうおう)...
柳宗悦 「民藝四十年」
...都から茶道の紹鴎(じょうおう)を招いて茶会に暮したり...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰方(どなた)です」「京都の六角堂の隣に住む武野紹鴎(じょうおう)のことです」「あ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その紹鴎がお導き申しあげたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...紹鴎(じょうおう)のあられ釜を五徳(ごとく)にすえ...
吉川英治 「新書太閤記」
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