...このように仁義のある紳士的な賊は...
海野十三 「心臓盗難」
...非紳士的な暴行を蒙らぬやうにしてやるのを私の仕事にしてゐます...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...その紳士的な上品な言葉を...
太宰治 「乞食学生」
...トラファルガア広場では紳士的な社会主義者が鳩と空気と落葉にむかって対印度(インド)政策の欠陥を指摘し...
谷譲次 「踊る地平線」
...こんな非紳士的な挨拶(あいさつ)をしなければならないような穴の中へ...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...こういう紳士的な学生親睦会(しんぼくかい)は珍しい...
夏目漱石 「三四郎」
...よくあんな紳士的な服装(なり)をして汗も出さずに走(かけ)られる事だと思うくらいに早く走ける...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...変に紳士的なところが理解できかねたのである...
橋本五郎 「地図にない街」
...同じ量目で換えるというのはナント紳士的な謙譲ではないか...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...哀れな妻は紳士的な扱いを受けて心を病んでしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...軍人だけれども非常にものやわらかな紳士的な態度の人で...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...胸にはさんらんたる金鎖を輝やかせて町の銀行で接待係などゝいふ紳士的な業務にたづさはつてゐる癖に...
牧野信一 「バラルダ物語」
...それ故如何にも紳士的な旅を続けてゐる風を装ひながら...
牧野信一 「風流旅行」
...出態の上収入を等分するといふ紳士的な条約の下に仲間に入つてゐるのだつたから自分のみが出先で酒食に耽るのみで...
牧野信一 「円卓子での話」
...君たちのためを思うからといったような紳士的なことを言ってね...
三好十郎 「猿の図」
...良心があるんだかないんだか、紳士的なんだか、超特級の泥棒根性なんだか……無賃乗車で行って用を足して引返して来て、乗らない顔をしているみたいなもので、ややこしい心理状態もあればあるものですね...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...今までの紳士的な物ごしが消え失せて一種の野蛮的な...
夢野久作 「暗黒公使」
...其(その)男と共に廊へ出たマス君は数語を交換した後で非紳士的な腕力の一撃を受けた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索