...細筆で手紙を書いた...
...学校で細筆を使って書道を習っている...
...細筆の色が褪せてきたので、新しいものを買った...
...アーティストが細筆で絵を描いていた...
...細筆の扱い方を習得するのに時間がかかった...
...平安堂の白圭といふ細筆で...
木場貞 「來訪者のモデル」
...午後凌霜子來り過日神田今川小路の古き筆匠玉川堂にたのみ細筆を注文いたし置きしにこの程出來上りしとの手紙を得たれば購來れりとて...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...銀座に徃き鳩居堂にて細筆五十本ほど購ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それから硯箱の中から細筆を選んで手に取り上げたのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...細筆をとる時は、何か実用あっての例外の場合のみであって、朝は木軸の大筆に、まずたっぷりと水を含ませることを楽しんでいたのですが、今日は、いきなり細筆を選んで、「ひとつ著作にとりかかる」とかけ声をしたところを見ると、筆の使用も、目途も、従来とは違い、翰墨(かんぼく)を楽しむというのではない、実用向きに使用して、この男がかりにも著作をする気になった動機というものがまた不審ではあるが、すでに今日から着手しようとおくびにも言い出したところを以て見れば、かねがねその下心はあったに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...硯(すずり)は使い古しの有合せのものを使い墨はこの暮に丸ビルで三円で買って来た香風墨と云うのをおろし筆は有合せの絵筆細筆で間に合せ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...筆はかなり上等の細筆...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...筆はかなり上等の細筆...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細筆を幾たび濡(ぬ)らしても...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...母は外国にいる父へやるために、細筆で、雁皮の綴じたのに手紙を書いている...
宮本百合子 「からたち」
...ちびた細筆で不足の絵具でカスカスにかかれているスケッチを見た感じでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...薄墨の細筆で書き入れがあった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...細筆で「細野源三郎」と書いてあった...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...氏は机上の筆筒から十本ばかりの細筆を掴み出して「君こういう筆だから何本寄せたってそんな字は書けないよ」と一笑されたことがあります...
山本笑月 「明治世相百話」
...大字細筆共に妙味があって...
山本笑月 「明治世相百話」
...晩年の楓湖翁は視力が衰えて細筆は困難となったが...
山本笑月 「明治世相百話」
...六本の細筆を抜き出し「僕はこういう筆で書いているんだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...一本の細筆(ほそふで)を作ったのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??