...「黒喉嘴細大嘴鵙」は熟語ではありません...
...私(わたくし)の生涯(しょうがい)に起(おこ)った事柄(ことがら)が細大(さいだい)漏(も)れなく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そのかわりにそのカメラの視野内に起こった限りの現象は必然的なものも偶然的なものも委細かまわず細大もらさず記録され再現されるのである...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...聞かるゝまゝに昨日のことも細大洩さず話してやつた...
徳田秋聲 「媒介者」
...目にうつる事物を細大洩(も)らさず列記して...
中島敦 「光と風と夢」
...氏は書を能くし発句や謡をたしなみ 就中 たいてい柔道二段ぐらゐの腕まへあり氏は毎朝 東天遙拝 のちラヂオ体操たのまれて話の屑籠なども執筆なさるのだ氏は 氏の一挙手一投足は逸話となつて細大洩らさず新聞などに珍重され氏の巾広い声量(バス)は氏の身代のやうに潤沢たとへば除幕式などに周知の風采をあらはして一言もつて祝辞などを述べ給ふ...
仲村渠 「氏」
...細大(さいだい)漏らさずありありと...
夏目漱石 「坑夫」
...畢竟事物の細大と無く理に依る者に差異有るまじけれども...
西周 「尚白箚記」
...蓋理の體たる細大遺す所無く...
西周 「尚白箚記」
...一口に言へば韻文は散文のやうに言はんとすることを細大漏さず言ひつくし...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...当時の風俗と日常生活の一般を細大洩らさずしらべあげ...
久生十蘭 「ハムレット」
...彼女は吾々の生活を細大洩らさず見物してオリムパスの山へ報告します...
牧野信一 「歌へる日まで」
...それにしても余は彼の行動は細大洩さず観察してゐるわけなのだが...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...家内(かない)の事は細大となく夫に報ぜさせることにしたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...細大すでに世に知らるるにもかかわらず...
山本笑月 「明治世相百話」
...岩形氏に支払ったものかどうか調べて来るように……そのほか岩形氏の身辺について出来るだけ細大洩らさず聞き込んで来るように命じた...
夢野久作 「暗黒公使」
...全身の細胞の意識の内容を細大洩さず反射交感して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...細大洩らさず病床日誌に記録させてあるから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それらの情報は白銀屋(しろがねや)新七や加藤八弥太を通して細大となく...
吉川英治 「黒田如水」
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