...「黒喉嘴細大嘴鵙」は熟語ではありません...
...細大(さいだい)の事物...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...私(わたくし)の生涯(しょうがい)に起(おこ)った事柄(ことがら)が細大(さいだい)漏(も)れなく...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...従って今日一日の出来事は細大隠すところなく刻明に書いておきたいのだけれども...
谷崎潤一郎 「鍵」
...聞かるゝまゝに昨日のことも細大洩さず話してやつた...
徳田秋聲 「媒介者」
...しかもその報道は細大もらさず吾々の耳に這入っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ゴンクウルはこれらをも細大漏らす事なく精細に記述し批評したる後(のち)巻末に歌麿が秘戯画の説明を加へたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...目にうつる事物を細大洩(も)らさず列記して...
中島敦 「光と風と夢」
...畢竟事物の細大と無く理に依る者に差異有るまじけれども...
西周 「尚白箚記」
...蓋理の體たる細大遺す所無く...
西周 「尚白箚記」
...苟も二物有る以上は細大遺す事無くして...
西周 「尚白箚記」
...細大漏らさず知つてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...己れの姿を細大洩さず...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...家内(かない)の事は細大となく夫に報ぜさせることにしたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...細大すでに世に知らるるにもかかわらず...
山本笑月 「明治世相百話」
...岩形氏に支払ったものかどうか調べて来るように……そのほか岩形氏の身辺について出来るだけ細大洩らさず聞き込んで来るように命じた...
夢野久作 「暗黒公使」
...私の夢遊状態の一挙一動を細大洩らさず記録しているに違いない……否々……否々……きょうは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私自身の悪夢と極めて――細大漏らさず――類似していることからして...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...この下男代りの部下がルパンに対して各方面から来る電話を細大もらさず主人に通じる役を引受けていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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