...「黒喉嘴細大嘴鵙」は熟語ではありません...
...八七 靈光充レ體時、細大事物、無二遺落一、無二遲疑一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...細大洩らさず諜報を送ってきている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...従って今日一日の出来事は細大隠すところなく刻明に書いておきたいのだけれども...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そのかわりにそのカメラの視野内に起こった限りの現象は必然的なものも偶然的なものも委細かまわず細大もらさず記録され再現されるのである...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...しかもその報道は細大もらさず吾々の耳に這入っている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ゴンクウルはこれらをも細大漏らす事なく精細に記述し批評したる後(のち)巻末に歌麿が秘戯画の説明を加へたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...細大トモ一聯絡タルヲ知ルニ外ナラズ...
西周 「人智論」
...一口に言へば韻文は散文のやうに言はんとすることを細大漏さず言ひつくし...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...おふくろと、妻と赤ん坊とを、押入れへ押し上げた、この哀れな男は、くどくどと、なぜ波が敷居より上へ上がって来たか、とか、畳と畳の間から、まず汚(よご)れた水が、ブクブクと吹き出して来るものだとか、押入れへ、幸い、三人を入れましたので、とか、彼が、今そこで、そんな目に会ってでもいるように、細大もらさず、『客観的』に話し始めた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...屹度あの手紙にはうちの局長のことが細大もらさず書いてあるだらう――閣下の人柄から行状まで詳細に認ためてあるに違ひない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...細大漏らさず書きこんである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その人物性行に関する細大の報告...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...それにしても余は彼の行動は細大洩さず観察してゐるわけなのだが...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...己れの姿を細大洩さず...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...細大洩さず作品の中に活かして来ているだろうか?資本主義経済の行きづまりは...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...私の夢遊状態の一挙一動を細大洩らさず記録しているに違いない……否々……否々……きょうは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...傍聴に立会った横目の二人から細大...
吉川英治 「大岡越前」
...この下男代りの部下がルパンに対して各方面から来る電話を細大もらさず主人に通じる役を引受けていた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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