...其の優美な心根を本當に優美に細やかに...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...やはり大まかな荒っぽい軍記物よりは情緒細やかな人情物に長じておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...神経の細やかな人で...
高村光太郎 「美術学校時代」
...細やかで気まぐれな黄昏の微風が...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...何となく身のこなしも上品で細やか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...はっきりとしかも細やかに描き出されていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...細やかな節奏(リズム)と柔らかい和声(ハーモニー)とに富んでるフランスの敏才...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジョルジュはオーロラの身装(みなり)やイタリー趣味を非難した――細やかな色合いのやや乏しいこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼等のそうした細やかな友情が叡聞(えいぶん)に達して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何んという細やかで...
横光利一 「旅愁」
...其他(そのた)全身が美しい翡翠(かはせみ)色をして細やかに甚だしく長い青蛇...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そして筆者の感情が細やかに織り込まれた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...さういふ女性の細やかな心づかひが...
吉川英治 「折々の記」
...こんなに細やかにまで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...試みに、武蔵は、自分もそれに倣(なら)って腰の刀で切って見たのであるが、こう較べて、細やかに見ると、やはり違っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心の細やかそうな...
若杉鳥子 「旧師の家」
...この簡素な太い力の間を縫う細やかな曲線と色との豊富微妙な伴奏は...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...皮膚の細やかさなどの美しさである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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