...かゝる身に言ひ頼る細やかなる御心ばへを...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...ベエコンからアントンにあてて事細やかに教示した手紙がいまも残っている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...母親が示す細やかな注意と...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...細やかな愛情で直そうと考えついたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...表現も細やかになり...
野上豊一郎 「演出」
...事細やかに道を教へるのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...数片の鱗はキラキラと陽に映えながら節足類のそれらしい細やかなうねりを見せてゐた...
牧野信一 「鱗雲」
...細やかではあるが葉に沢山な毛が生えて毛の本に硬い点床(ムラサキ科の植物には普通にそれがある)があって...
牧野富太郎 「植物記」
...交際が非常に細やかで...
柳田国男 「故郷七十年」
...細やかな皮膚を一層白く...
夢野久作 「暗黒公使」
...特殊な皮膚の細やかな美しさが襟もとから延びているのを見て...
横光利一 「旅愁」
...「とにかく色調に細やかな愛情が出ているところを見ると...
横光利一 「旅愁」
...其他(そのた)全身が美しい翡翠(かはせみ)色をして細やかに甚だしく長い青蛇...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...さういふ女性の細やかな心づかひが...
吉川英治 「折々の記」
...知友をおもふことは實に細やかなものがあつた...
吉川英治 「折々の記」
...細やかな葉の隙間を光って通りぬけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...千年前の文化が細やかな渦を描いている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その細やかな感受性をもって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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