...細い枝を出した珊瑚(さんご)は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一本の髪の毛の太さと同じになる一番細い糸になるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...一静夫はその高台のどんな細い道をもよく知つてゐた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...哀(あはれ)な細い啼聲(なきごゑ)を立てゝ...
徳田秋聲 「絶望」
...全く心細いのである...
戸坂潤 「社会時評」
...細面(ほそおもて)の眉の細い...
豊島与志雄 「運命のままに」
...細いしなやかな竹に革を巻いた鞭があった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...〇・一粍という細い線は先(ま)ずむつかしい...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...細い月が出ている...
夏目漱石 「坑夫」
...親類も縁者もなくて心細い事や...
夏目漱石 「それから」
...二人は淡路町(あわじちょう)まで来てそこから駿河台下(するがだいした)へ抜ける細い横町を曲った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...夜明近く水色の細い蛇が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...葦(あし)君はその細い長い脚をブルブルと震わせた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ちょうど、その時、真向いの家の二階の窓にチラと人影がさしたと思うと、窓硝子の割れるけたたましい音がし、絹を裂くような叫び声と共に、破れた窓硝子の穴から、白い細い手が、空をかい探るように、ニュッと二本突き出された...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...奥深い窓が細い格子で為切(しき)つてあつて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...日本の民主革命も心細い...
村山俊太郎 「石をしょわずに」
...鎌に似た細い脛(すね)をカチャカチャ鳴らして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...細い手や半ば現われたかわいい耳も感性的な魅力を欠かない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索