...心配せずに言つてよこせ』と細々(こま/″\)と親切に書いてあつて...
高濱虚子 「續俳諧師」
...これでは落魄(らくはく)と云ってもよいような細々(ほそぼそ)とした暮しをしていたとしか思われなかったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...欲望や細々(こまごま)した心労の葛(かずら)で彼をからめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幾太郎の無實を細々と説明した上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤も佐原屋の内部の細々したことや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細々と暮して居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細々とした内儀は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細々としてゐるくせに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな筋を細々と作る才能はありません」佐々村村一は少し反り身に...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...細々とやつてやれない事はない金額だけは...
林芙美子 「浮雲」
...残金で細々食えないかい?」「そうだね」気合術診療所から貰って来たトマトの苗が...
林芙美子 「清貧の書」
...と細々とした口調で云った...
火野葦平 「糞尿譚」
...阿母と二人やっと細々その日を過している圓朝にとっては...
正岡容 「小説 圓朝」
...そういうような細々したことの堆積で――それらは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...庭の面(おもて)にさらばう虫の声よりも細々とした息の下に...
夢野久作 「名娼満月」
...何か細々(こまごま)と言いきかせるうちに...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...細々と書き入れてある註(ちゅう)がいま申し上げた蛮地の事情やら気象風土などであります」孔明は感心して...
吉川英治 「三国志」
...向うの山腹に糸の様に細々と懸っているのも見えた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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