...其長い間の詫を細々書いて...
石川啄木 「鳥影」
...その細々した用事が一どきに私の上にふりかかつて来て...
上村松園 「思ひ出」
...細々(こまごま)した花で辛抱しなければならず...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...家にいても夫婦一つの部屋で細々(こまごま)話をするようなことは...
徳田秋声 「足迹」
...時々支給を仰ぎながら細々暮らしてゐた古い商売友達の薫(かをる)が...
徳田秋声 「のらもの」
...細々とやせたる指を漏りて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...自分の財産に関する細々した事務を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...細々と語り合っていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...秀頼をよろしく頼むとさる人に宛てて細々(こまごま)と書いた自筆の消息状...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっと細々ながら安定した研究生活の緒につくことが出来た...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...細々(こまごま)と自分の命名法の由来を書いて来るのであった...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...――手紙で細々と指図をして来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子供や女ばかりだ」孫三郎はこんな事を細々(こま/″\)と説明し乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...リラの緑硝子の扉が開くと羽織も着てゐない細々とした姿の女が...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...また彼女が「お子たち」と呼んでゐる若い人たちのことを細々と話すのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今度の噂が立つと非常に細々とお関と重三との人相書を作って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...つい細々したことをお喋りしなかったのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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