...今でも樣々の細々したことに就いて彼此云ひたいとは思はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...細々とした新月が...
有島武郎 「親子」
...美濃紙(みのがみ)に細々(こまごま)と活字を刷った書類を出して...
有島武郎 「カインの末裔」
...奧の間でお通夜してくれる人達の話聲が細々と漏れる...
伊藤左千夫 「奈々子」
...朝炊の煙が寒い空気の中に細々とのぼつてゐた...
田山録弥 「船路」
...少しばかり細々しいことを耳に入れたいだけなのだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...あるいは某が某女性と関係したる始末(しまつ)を細々(こまごま)と記してある...
新渡戸稲造 「自警録」
...そのまま細々と肩を狭めて...
野村胡堂 「悪人の娘」
...月の光の中に細々と佇んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな筋を細々と作る才能はありません」佐々村村一は少し反り身に...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...苦しいながらも細々と続刊し得られるからである次に新円本の出版が続出する理由は...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...ここに置いたと思い定めて居た細々したものが...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...」山房の雨六甲苦楽園の雲華庵に宿りて津の国の武庫の山辺の高原(たかはら)の小松の上を、細々と、つつましやかに、歩みくる村雨のおと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...細々(こまごま)した物もみな出してくれい...
吉川英治 「黒田如水」
...立ち武者どもの火も細々と薄れ...
吉川英治 「私本太平記」
...ここに細々露命をつないでいた老僧らも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...細々と來て濡れてゐるのである...
若山牧水 「熊野奈智山」
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