...まだまだ細(こま)かく申(もう)したら際限(さいげん)もありませぬが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...たまり兼ねてわしは昨日警察に委細を届出ました...
江戸川乱歩 「黒手組」
...あわたゞしく襖が開いて細君がぬつと顏を出す...
高濱虚子 「俳諧師」
...そんなことまで心細そうに言い出した...
徳田秋声 「足迹」
...御承知の通り法律上立派な細君がありますよ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...細そりした顔立ちで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...チュッチュッと呼びながら障子を開けて戸を細目に開き...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...虱捜す女嬰児の額が、赤い憤気(むづき)に充ちて来て、なんとなく、夢の真白の群がりを乞うてゐるとき、美しい二人の処女(をとめ)は、その臥床辺(ふしどべ)に現れる、細指の、その爪は白銀の色をしてゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...Kと私は細い帯の上で身体を替(かわ)せました...
夏目漱石 「こころ」
...それで自分に金の要(い)る時は遠慮なく細君に請求した...
夏目漱石 「道草」
...直線とは鯨(くじら)より細いという形容である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お松はやゝ細つそりして上品な顏立...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供づれの細君が...
林芙美子 「屋久島紀行」
...歩調をとりながら細い足を動かしていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あのころは私もまだあらゆる書類をしまっておいたんです」細君がすぐに戸棚を開けた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「細娘」と云ふのなどはそれらの能面の名稱から僕がひとりでに聯想したものかも知れないのだ...
堀辰雄 「本のこと」
...別れま……」スカースデールが近寄って妻の細い手を取った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...或(ある)日下宿の細君に...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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