...累累と垂れ下つてゐるが...
薄田泣菫 「独楽園」
...日光浴をしている白い新鮮な患者達が坂に成って果実のように累累(るいるい)として横たわっていた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...こちらの麥畑に累累と倒れて居ますのは...
萩原朔太郎 「宿命」
...または累累として実だけ残つて柿の木のある畑地などを見返りながら...
室生犀星 「故郷を辞す」
...見たまへあんなに累累としてゐた星族がもういまでは頂の方に三つ四つしかないせつかくのものをあんなに女らが実(な)つて照るのを待つたものを!しかし柿自身だつてどうにもならないらしいましておれなぞそばへ寄つて惜(おし)んでもさてそれもどうにもならないことだ...
室生犀星 「忘春詩集」
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