...累々(るゐるゐ)と紫に下つてゐた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...その側に風に吹き落とされた未熟の林檎が累々(るいるい)と積み重ねられていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...然れども警察の取締皆無のため往来の人随所に垂流すが故に往来の少し引込みたる所などには必ず黄なるもの累々として堆(うずたか)く...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...鳥獣の死屍(しし)も累々(るいるい)たるのが見えた...
海野十三 「科学時潮」
...數十丈の大巖、下は大にして、上は小に、累々として、落ちむとして、落ちず...
大町桂月 「冬の榛名山」
...荷物は雷門の床店の屋根と同じ高さになって累々としている所へ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...一方の古墳(こふん)新墳(しんふん)累々(るいるい)と立並ぶ墓場の砂地には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...武重(たけしげ)の如き者累々継出(つぎい)でんは必然なり」といいしが如きは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...削(けず)りぱなしの材木との累々(るいるい)たる間を...
中里介山 「大菩薩峠」
...鯨のお日待(ひまち)のように累々と積み重なりますところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...累々と雪が残っている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...累々と籠に溢れていることもある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...松毬(かさ)を累々と実らせ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...累々(るいるい)とぶら下っているところがいかにもみごとに見える...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その結果は累々(るいるい)たる犠牲者の死体を積んで...
吉川英治 「江戸三国志」
...将軍が今日まで歩み経てきた山野のあとには将軍と恨みをひとしゅうする白骨が累々(るいるい)とあるではないか...
吉川英治 「三国志」
...累々(るいるい)たる大石に大石を重ねて封鎖されてしまった...
吉川英治 「三国志」
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