...累々たる波の舞台を露(あらわ)す...
泉鏡花 「海神別荘」
...歩毎(ごと)に伏屍(ふくし)累々たり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あたりには累々(るいるい)と...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...二十億の地球人類の死屍が累々として...
海野十三 「地球発狂事件」
...たゝみの上に累々として細し...
大町桂月 「月譜」
...累々として相竝ぶ...
大町桂月 「東京の近郊」
...荷物は雷門の床店の屋根と同じ高さになって累々としている所へ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...鯨のお日待(ひまち)のように累々と積み重なりますところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまり深くない水底に累々(るいるい)と岩石を積重ねて洞窟(どうくつ)を作り...
中島敦 「悟浄出世」
...大きな足跡や累々たる糞塊...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...當代の別墅の遺址が累々として列つてゐる...
濱田耕作 「温泉雜記」
...そういえば累々たる廃墟の彼方(かなた)に山脈の姿がはっきり浮び出ているのも...
原民喜 「廃墟から」
...累々(るいるい)としてなお残されていたのは...
吉川英治 「上杉謙信」
...累々(るいるい)たる大石に大石を重ねて封鎖されてしまった...
吉川英治 「三国志」
...この秀吉(ひでよし)のまえにも多難な嶮山(けんざん)が累々(るいるい)とそびえている」「ましてやおさない伊那丸(いなまる)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...累々(るいるい)と重なりあう死骸の血が...
吉川英治 「新書太閤記」
...はや累々(るいるい)の死屍(しし)を出して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...呉服橋に焼死体が累々(るいるい)として横たわっている惨状を話した...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索