...耳たぶの中には樹木が一本累々と円い実をみのらせている...
芥川龍之介 「誘惑」
...累々たる波の舞台を露(あらわ)す...
泉鏡花 「海神別荘」
...累々(るいるい)と並んでいる石碑の間を歩いて行くのを見届けたから...
井上円了 「おばけの正体」
...扉の前に死屍は累々として...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...鬼哭啾々、死屍累々...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...何ぞ仙を学ばずして、※累々たる...
薄田泣菫 「独楽園」
...足下に累々と斃(たお)れて居る多くの男たちの屍骸(むくろ)を見つめて居る...
谷崎潤一郎 「刺青」
...然らずば 885死屍累々のたゞ中に長く惱を受けつらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ただまさに終生累々として喪家(そうか)の狗(く)を学ばざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...薄志弱行の徒累々相依るの今日に於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...累々(るいるい)たる瓦の山がうずたかく積まれた...
中島敦 「文字禍」
...累々と雪が残っている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...こいも/\/\/\/\みんな大きな団栗』と小さい泥だらけの指先で帽子の中に累々とした団栗の頭を一つ一つ突つつく...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...このおとなしい花が累々(るいるい)とどこまでも空裏(くうり)に蔓(はびこ)る様(さま)を見上げて...
夏目漱石 「草枕」
...その代り累々(るいるい)と書物やら...
夏目漱石 「野分」
...累々と渚へ打ちあげられた...
三好達治 「測量船拾遺」
...そのかはり枝もたわゝに累々と生り下る光景は見事だ...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...累々(るいるい)とある屍と屍の間に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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