...その實は累々として葉の間に垂れたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...累々(るいるい)と並んでいる石碑の間を歩いて行くのを見届けたから...
井上円了 「おばけの正体」
...歩毎(ごと)に伏屍(ふくし)累々たり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...あたりには累々(るいるい)と...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...累々として相竝ぶ...
大町桂月 「東京の近郊」
...數十丈の大巖、下は大にして、上は小に、累々として、落ちむとして、落ちず...
大町桂月 「冬の榛名山」
...累々(るゐ/\)として徳孤ならずの蜜柑(みかん)哉という句の如きはその一例であったように記憶する...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...もうお終い……轟然たる音響……死屍累々……壊滅!その惨状は...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...一方の古墳(こふん)新墳(しんふん)累々(るいるい)と立並ぶ墓場の砂地には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而して累々たる多數の人頭は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...累々と籠に溢れていることもある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...このおとなしい花が累々(るいるい)とどこまでも空裏(くうり)に蔓(はびこ)る様(さま)を見上げて...
夏目漱石 「草枕」
...水が涸れて石ころの累々としている河床などに...
牧逸馬 「土から手が」
...しどけなく酔ひ痴れた男女がいくたりともなく折り重なつて累々たる有様であつた...
牧野信一 「心象風景」
...累々と渚へ打ちあげられた...
三好達治 「測量船拾遺」
...呉兵の死屍はいやが上にも累々(るいるい)と積まれて行った...
吉川英治 「三国志」
...敵味方の累々(るいるい)たる死屍は...
吉川英治 「新書太閤記」
...累々(るいるい)の死骸の中から起き上がった満身鮮血の一武者は...
吉川英治 「新書太閤記」
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