...累々(るゐるゐ)と紫に下つてゐた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...その側に風に吹き落とされた未熟の林檎が累々(るいるい)と積み重ねられていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...その實は累々として葉の間に垂れたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...累々(るいるい)と並んでいる石碑の間を歩いて行くのを見届けたから...
井上円了 「おばけの正体」
...露頭は累々として沿岸に連なつてゐるさうだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何ぞ仙を学ばずして、※累々たる...
薄田泣菫 「独楽園」
...累々(るゐ/\)として徳孤ならずの蜜柑(みかん)哉という句の如きはその一例であったように記憶する...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...こいも/\/\/\/\みんな大きなどんぐり」と小さい泥(どろ)だらけの指先で帽子の中に累々としたどんぐりの頭を一つ一つ突っつく...
寺田寅彦 「どんぐり」
...街路には死屍(しかばね)が累々と横たわった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...成程到る所累々たる瓜ばかりである...
中島敦 「盈虚」
...大きな足跡や累々たる糞塊...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「死屍累々(ししるゐ/\)とはあの事(こと)ですね...
夏目漱石 「門」
...累々(るいるい)として喪家(そうか)の犬のごとし...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...討たれ死の多い死屍累々...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...累々(るいるい)として残る事になる……という訳なんだが……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その結果は累々(るいるい)たる犠牲者の死体を積んで...
吉川英治 「江戸三国志」
...累々(るいるい)たる死骸と...
吉川英治 「篝火の女」
...はや累々(るいるい)の死屍(しし)を出して...
吉川英治 「新・水滸伝」
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