...しかも僕の見た人形芝居は大抵小幡小平次とか累(かさね)とかいう怪談物だった...
芥川龍之介 「本所両国」
...徳を累するどころか...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...特に愛着と煩累(はんるい)とを感じたこともないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...其哲学の為めに作り上げる作品が累(わずら)いされて...
「予の描かんと欲する作品」
...こちらの麥畑に累累と倒れて居ますのは...
萩原朔太郎 「宿命」
...両者の作品に見られる「永代両国乗合船」の立札は正しく八つ山下の海辺には累年風雪に曝されて立てられてゐたものなのであらう...
正岡容 「山の手歳事記」
...しかも「乳房榎」の場合と同じく「累ヶ淵」もまた最も鑑賞すべきは...
正岡容 「我が圓朝研究」
...係累(けいるい)なき青年紳士を求む...
松本泰 「日蔭の街」
...西暦紀元前一一四年羅馬がまだ共和國の時リキニア外二名の齋女犯戒して男と交はり連累多く罪せられた體吾が國の江島騷動の如し...
南方熊楠 「人柱の話」
...日記右の文に一人は實子とせるは謬り也)倶に違背して重き家累を生じ...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...累々と渚へ打ちあげられた...
三好達治 「測量船拾遺」
...累々として私の心にぎしぎし詰め寄つて來るやうであつた...
室生犀星 「京洛日記」
...池田宗家累世の墓が儼存してゐることを知つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...実の入った房を堆(うずたか)くお積累(つみかさね)になりますと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ところに繋累(けいるゐ)なき外人(よそびと)は...
森鴎外 「舞姫」
...なかなかに尊き大山祇の御名を累すべきものが多かった...
柳田国男 「山の人生」
...つまり係累をもたぬという意味で妻帯なさらないのではないかと思うのですが」十三「いまの言葉がそんな風に聞えたとしたらわたしの誤りだ」庄三郎は苦笑しながら...
山本周五郎 「菊屋敷」
...累代(るいだい)の朝廷に仕えてきた公卿だという理由だけで...
吉川英治 「三国志」
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