...何の嬰累(えいるゐ)想(けさう)有らん...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...その側に風に吹き落とされた未熟の林檎が累々(るいるい)と積み重ねられていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...累々(るいるい)と並んでいる石碑の間を歩いて行くのを見届けたから...
井上円了 「おばけの正体」
...かの「累(かさね)」の恨み死ぬ顏までを思ひ出させる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...*この一切の無益(むやく)なる世の煩累(わづらひ)を振りすてゝ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...累の怨霊はその後も二度ばかり来てお菊を悩ましたので...
田中貢太郎 「累物語」
...それが累々として枝もたわわになったのであった...
田中貢太郎 「種梨」
...彼らは平穏な人々にまで累を及ぼそうとしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...累々(るいるい)と往来を塞(ふさ)がれている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...『累ヶ淵』の発端...
正岡容 「圓朝花火」
...幾重ともない輪郭が累なり...
室生犀星 「帆の世界」
...欲抛人世栄名累...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この争(あらそい)は週を累(かさ)ね月を累ねて歇(や)まなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...――そのため御家に累は及ばない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...長兵衛の後家お金(きん)に累(るい)を及ぼすので...
吉川英治 「剣難女難」
...そして以上の系累書でもわかる通り...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...良人の累進(るいしん)に...
吉川英治 「日本名婦伝」
...石にかじりついても屈しられない累代(るいだい)の仇敵ではないか...
吉川英治 「源頼朝」
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