...何で先生の人格と思想とを累するに足らう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...身に多くの係累者を持った者...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...歩毎(ごと)に伏屍(ふくし)累々たり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今日これを繰返しても決して沼南の徳を累する事はあるまい...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...何ぞ仙を学ばずして、※累々たる...
薄田泣菫 「独楽園」
...累代のしにせでもなければ親譲りの商家でもない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...他のことで孫を累(わずら)わさなかった...
田中貢太郎 「阿宝」
...累の怨霊が退散してお菊は元の体になった...
田中貢太郎 「累物語」
...世の係累を暫(しば)し戦ひの巷(ちまた)に遁(のが)れやうとしたか...
田山花袋 「父の墓」
...自己自身を感覚の連累から容易に引き離すところの精神を要求するからであります...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...成程到る所累々たる瓜ばかりである...
中島敦 「盈虚」
...さてあとの二日は「累双紙」のほうを演った...
正岡容 「小説 圓朝」
...このことはまたも公債租税の累進に著しい拍車をかけ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...茶山の集に累見せる「浅川」である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...諸家の集に累見してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...このまま棄てておいてはお家に重大な累を及ぼすのは必定だ」「それで先生を幕府へ訴えたのか」「功刀...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...君も累代(るいだい)漢室のご恩をこうむった朝臣のひとりではないか...
吉川英治 「三国志」
...一稿ずつを週刊朝日の編集部へ送っては積んでゆく累層なので...
吉川英治 「随筆 新平家」
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