...菜の花に交(まじ)る紫雲英(げんげ)である...
泉鏡花 「瓜の涙」
...紫雲英を畔(くろ)に敷いている...
泉鏡花 「瓜の涙」
...しばらく、青麦の畠になって、紫雲英で輪取る...
泉鏡花 「瓜の涙」
...裾野の紫雲英(げんげ)...
泉鏡花 「婦系図」
...右には果しなく紫雲英田がつづいていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...紫雲英(クローバー)を摘んだりして遊んでいるところを見ると...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...こんなに子供を生んでゐる・街をぬけると月がある長い橋がある宇佐神宮・松から朝日が赤い大鳥居・春霜にあとつけて詣でる水をへだててをとことをなごと話がつきない・道しるべが読めないかげろふもゆる・たたへて春の水としあふれる・牛をみちづれにうららかな峠一里・放たれて馬は食べる草のなんぼでも・紫雲英や菜の花やふるさとをなくしてしまつた・春風...
種田山頭火 「道中記」
...蕗を煮て食べる、うまい、ちしやに味噌をつけて食べる、うまい、何もかもうまいうまい!夕方、野を逍遙して、野の花を観賞した、すみれ、きんぽうげ、菜の花、紫雲英、とり/″\にうつくしい、青草もうつくしい、虫もうつくしい...
種田山頭火 「道中記」
...(明治四十五年)紫雲英午後の散歩に一家打連(うちつ)れて八幡山(はちまんやま)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...紫雲英(れんげそう)の花盛りである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...紫雲英を摘む女児を眺めて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...堤外は一面の紫雲英で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...菫、蒲公英、紫雲英、いろんな花が咲いてゐた...
原民喜 「雲雀病院」
...腕の中に菫(すみれ)や紫雲英(れんげ)や苜蓿(うまごやし)や...
久生十蘭 「ハムレット」
...また別に紫雲英の名がある事はよく人の知っている所である...
牧野富太郎 「植物記」
...紫雲英が咲き雲雀の高く揚がる頃が殊に楽しかつた...
柳田國男 「祭のさまざま」
...蒲公英(たんぽぽ)もまた紫雲英(げんげ)も...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...紫雲英(れんげ)...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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