...襦袢もなしに素袷の膚薄な...
泉鏡花 「遺稿」
...素袷(すあわせ)の心にはなり得ざりしや五月二十一日 自殺せる若柳敏三郎を悼む...
高浜虚子 「六百句」
...私たちが唐棧の素袷に平ぐけの帶をしめて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...肩も膝も抜けた素袷(すあわせ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白粉(おしろい)っ気なしの素袷(すあわせ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あわてて素袷(すあわせ)に膝(ひざ)っ小僧を包みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あわてて素袷(すあはせ)に膝つ小僧を包みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薫風(くんぷう)に素袷の袂を吹かせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十月の素袷(すあわせ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...阿古十郎は例の如く(ふき)のすれ切った黒羽二重の素袷に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...垢じんだ素袷を前さがりに着...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...男は藍微塵(あいみじん)の素袷...
平山蘆江 「怪談」
...縞物(しまもの)の素袷(すあわせ)の片褄(かたづま)をぐっと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...素袷すそ取りの胸に黒漆の胴を付け...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一枚かんばんの素袷(すあわせ)を着直して...
吉川英治 「治郎吉格子」
...黒紬(くろつむぎ)の素袷(すあわせ)を着流して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...素袷(すあわせ)となったが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...藍弁慶(あいべんけい)の素袷(すあわせ)に算盤縞(そろばんじま)の三尺帯をきりっと横締めにした小粋(こいき)な男である...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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