...ああひとつば、裝ひ似ざるうれたさに、宮にまゐりて、ああひとつば、願へど、姫は事なしび、素知らぬけはひ、ああひとつば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...氏は素知らぬ顔をして外(そ)つ方(ぽう)を向いてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...まずざっとこんなものだと素知らぬふりして書き加えでもして置くと...
太宰治 「猿面冠者」
...或は気が付きながら極まりが悪いので素知らぬ風を装ったのか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...素知らぬ顔でつっ立っていた...
豊島与志雄 「変な男」
...素知らぬ顏で居られようか」「――」「安穩に生き永らへるより...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なるべく素知らぬ顏をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素知らぬ顏をして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――素知らぬ顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小料理屋に預けたまゝ素知らぬ顏で根岸まで引返したのさ」「何んだつて又後ろ向きに歩いたのでせう」「家の中に居る伜に疑ひをきせ度くなかつたのと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素知らぬ顏で寺へ行つたのはわかりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素知らぬ風を装つた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...素知らぬ風を装つて額に掌をあてゝ見ると...
牧野信一 「心象風景」
...体操がはぢまると全く素知らぬ風を装つて...
牧野信一 「満里子のこと」
...素知らぬ顔をしていたと今日の自分が思われることであろうとお考えになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...素知らぬふうをあそばした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かの女の素知らぬ顔は横に向いて男のうしろ姿さえ心にかけぬふうでした...
吉川英治 「江戸三国志」
...煙草の火を一ツお貸し下さいませんか」素知らぬ振りを努めている男の前から...
吉川英治 「剣難女難」
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