...素知らぬ振も爲難い...
石川啄木 「鳥影」
...ほとぼりをさましてから素知らぬ顔で小田切家にまた現れてくるに相違ない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...そして女房のちんちんなどは素知らぬ顔で相変らずお茶を啜(すゝ)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...態(わざ)と素知らぬ顔をしてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...素知らぬ振りしてああしてご自分のお部屋に引上げて行くといふわけのものぢやないんですかね...
太宰治 「お伽草紙」
...ひとにめいわくをかけて素知らぬ顔のできるのは...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...素知らぬ顔をすることに決めてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顏をすることに決めて了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...久兵衛とガラッ八が入って来ると素知らぬ顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分さん」素知らぬ顔で迎えた理三郎に案内させて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素知らぬ顏で土藏から出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――主人は素知らぬ顏をして居ても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小料理屋に預けたまゝ素知らぬ顏で根岸まで引返したのさ」「何んだつて又後ろ向きに歩いたのでせう」「家の中に居る伜に疑ひをきせ度くなかつたのと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素知らぬ顏で後へ廻つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お京は、笑いをこらえて、素知らぬ顔で、聞いていた...
火野葦平 「花と龍」
...素知らぬふうを作っていたのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...表面はあくまで素知らぬ顔で通しているのも階級的な差別に因(もと)づくと思われるのはつらいがりっぱな態度であるなどと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...君子は素知らぬ顔でご用をつとめた...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
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