...つまり素直なる順序によってこの「鼠の顔」の謎を解いたわけではなかったのだ...
海野十三 「軍用鼠」
...素直な顔に細かい陰影があり...
徳田秋声 「縮図」
...第一に素直な点である...
中原中也 「感想」
...「その素直なのは誰だい」「千住(こつ)の大橋屋の濱夕てんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのくせ仏様みたいな素直な心持で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「貴方はもっと素直な花嫁になって下さい...
松永延造 「職工と微笑」
...あの位苦労をして辛い思いをして居ながら心の素直な人はあんまり居ないでしょうのにね...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「蒼氓」はおそらくこの作者が文学としていいものを書きたいと欲して力を傾けた素直な作品の唯一のものであったと思う...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...さすがに昔のは素直な出来で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...自然なもの、素直なもの、簡素なもの、丈夫なもの、安全なもの、それが民藝の特色なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まあ素直なところはあるんです...
山之口貘 「貧乏を売る」
...素直な精神という奴は固定してしまう惧れがあるよ...
横光利一 「旅愁」
...素直な藝術は尠い...
吉川英治 「折々の記」
...玄徳は素直な質(たち)なので...
吉川英治 「三国志」
...素直な答なので利家は...
吉川英治 「新書太閤記」
...月輪殿の素直な問いをよろこぶようにうなずいて...
吉川英治 「親鸞」
...いつになく余り素直な義仲の顔いろだったので...
吉川英治 「源頼朝」
...彼の素直な生まれつきを...
渡辺温 「絵姿」
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