...圧(お)し方が素直なのだろう...
梅崎春生 「幻化」
...素直なことであったと思えるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...冬の素直な枝ぶりを見せて立ち...
竹久夢二 「砂がき」
...ときどきびっくりするほど素直なひびきの感ぜられることがある...
太宰治 「虚構の春」
...性質の素直な人らしく...
太宰治 「リイズ」
...素直な満足と喜悦(よろこび)に和(やわら)ぎ浸ることができずに...
徳田秋声 「あらくれ」
...素直な顔に細かい陰影があり...
徳田秋声 「縮図」
...昔先生が命をかけて惚(ほ)れられた美しい素直なソフィ嬢は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ドコまでも素直なお雪は...
中里介山 「大菩薩峠」
...スクスクと伸びて行く有様をこの上もない素直な心持で書いた曲でありました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お初は、素直な口調で、「そうですか――じゃあ、お話というのを伺いましょう? 何か、女手のいる大仕事でもありますのか? なあにね、あたしもこれまで、女だてらに、親分たちを向うにまわして、大きな口を利いていましたが、やっぱし、女ッ切れの一本立ちに、くるしいこともありますのさ――親分の方から、こうしてわざわざ来てくれたのですもの、どんなことでも、否やはいわずに、働かせていただきたいものですよ」「そうかえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一種素直な隠遁者...
三好達治 「オルゴール」
...素直な心を失うのと同じである...
柳宗悦 「工藝の道」
...定まれる掟、素直な心、天然の素材、自然な工程、それだけで工藝は無謬である...
柳宗悦 「工藝の道」
...あんな素直な人間になって...
吉川英治 「江戸三国志」
...月輪殿の素直な問いをよろこぶようにうなずいて...
吉川英治 「親鸞」
...素直なむすめのやや恟々(おどおど)している眸を見ると...
吉川英治 「源頼朝」
...かすかに彎曲する素直な線のうしろにも人の手の不思議な美しさに対する無限の驚異と愛着とがひそんでいるように思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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