...そのやうに素直な将軍家を...
太宰治 「右大臣実朝」
...」という女のように優しい素直な返事が二階の障子の奥から聞えて来たので...
太宰治 「乞食学生」
...素直な心を持つた人なら...
太宰治 「道化の華」
...諸卿(しょけい)の素直なる御賛同を得たるも...
太宰治 「花吹雪」
...マア坊の放心状態みたいな素直な姿態に就いてのひそかな感懐でもあったのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...素直な満足と喜悦(よろこび)に和(やわら)ぎ浸ることができずに...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼の素直な夢の話までが...
豊島与志雄 「古井戸」
...素直な、世間知らずの深雪に、そんな気持は判る筈が無かった...
直木三十五 「南国太平記」
...素直な方であるし...
中里介山 「大菩薩峠」
...「その素直なのは誰だい」「千住(こつ)の大橋屋の濱夕てんで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――今ではそれより外に汚名を救ふ術(すべ)はないのだ」大里貫之助の素直な調子には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼鼻立ちの素直なだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほそみも眼立たない素直な石燈籠であつた...
室生犀星 「京洛日記」
...自然の素直な性質にかえらないかぎりやむことはない」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の素直な状態...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その焦慮の間からどうして静寂な素直な作が生れ出ようか...
柳宗悦 「工藝の道」
...それも亡父から聞き伝えたままの素直な響きで...
横光利一 「旅愁」
...あんな素直な人間になって...
吉川英治 「江戸三国志」
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