...彼等の素直な性質は...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...素直な感傷的な涙がただわけもなくあとからあとから流れた...
有島武郎 「或る女」
...素直な心で幸(さち)あれかしと祈るほかはなかった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...お前は小さい時から素直な子だったが...
有島武郎 「星座」
...いっそう悪い奴たちがわんさと押しかけてきますからね――あの子はもともと素直な若紳士であったし...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...素直なことであったと思えるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その素直なる御返答として...
太宰治 「右大臣実朝」
...兄ほど優しい、親に素直な人を、見たことがありません...
橘外男 「仁王門」
...氣風は、素直な、まことに良い男です」谷五郎を娘の聟に選んだ六兵衞の氣持はよく解ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――今ではそれより外に汚名を救ふ術(すべ)はないのだ」大里貫之助の素直な調子には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...髮はひどく亂れてをり、手足にも頬のあたりにも、引つ掻きやら撲(う)ち傷やらありますが、丸ぽちやの愛くるしい顏立ちで、素直な鼻筋、眉が霞(かす)んで、唇が泣いて、つぶつた眼の睫毛(まつげ)の長さが、妙にこの娘を痛々しく見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「蒼氓」はおそらくこの作者が文学としていいものを書きたいと欲して力を傾けた素直な作品の唯一のものであったと思う...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...「よく気がつく」「云うことは立派なもんじゃ」その他等々はそれなのだからと素直な結論にゆかないで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ほそみも眼立たない素直な石燈籠であつた...
室生犀星 「京洛日記」
...その焦慮の間からどうして静寂な素直な作が生れ出ようか...
柳宗悦 「工藝の道」
...君の心を究(きは)めんと、じつと黙(もだ)してある身にも似るか、素直な春の風、赤い笑(ゑ)まひが先に立つ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...恋知らぬ素直なる処女(をとめ)の如(ごと)くにし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...かすかに彎曲する素直な線のうしろにも人の手の不思議な美しさに対する無限の驚異と愛着とがひそんでいるように思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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