...素直な子供でもいったような無邪気な明るい声だったから...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...諸卿(しょけい)の素直なる御賛同を得たるも...
太宰治 「花吹雪」
...君の素直な心に反映したのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...と素直な返事だけでも...
太宰治 「HUMAN LOST」
...不断は素直な彼女であったが...
徳田秋声 「縮図」
...ふだんのにこにこした素直な表面だけしか...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...無邪気な素直な心を持っていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...素直な子だつたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉の前でだけはいつも素直な気持になれるのであつた...
原民喜 「魔のひととき」
...この手法は焼物にとって一番素直な自然な装飾法と云えよう...
柳宗悦 「工藝の道」
...初代の茶人達が愛した茶器は実に素直な物のみでした...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...又その素直な恰好のいい鼻は...
夢野久作 「暗黒公使」
...素直な精神という奴は固定してしまう惧れがあるよ...
横光利一 「旅愁」
...素直なこころ持ちのよく出たものだった...
横光利一 「旅愁」
...瀟洒(せうしや)とした所に素直な気取(きどり)を見せたのは一寸(ちよつと)心憎い様に思はれる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...氷島人(イスランデエ)等が家族へ送るあらゆる手紙の定まり切つた型通りの極く素直な調子で認めてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...いくら素直な性格でも...
吉川英治 「源頼朝」
...こよいは旅の垢(あか)でもそそいで寝(やす)んだがよかろう」「はい」素直な弟の返辞までが...
吉川英治 「源頼朝」
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