...こちらで良いと思う縁談を先方から素気なく断られてみると...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...いかにも素気(そっけ)なく書いてある...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...田舎は厭だからと素気(すげ)なく断ってしまった...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...来た手紙も素気(そっけ)ないものであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...素気ない待遇をしました...
豊島与志雄 「旅だち」
...平素気障(きざ)な奴だと思っていた矢田に迫まられて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...素気(そっけ)なくいいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...桟橋(さんばし)の際へ素気なく乗りつけると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...素気(そっけ)ない挨拶(あいさつ)ばかりしていました...
夏目漱石 「こころ」
...何んだってそんなにお嬢さんに素気なくするのかと訊くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘のお夏は冷たいほど素気ない挨拶をしたっきり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...直吉を素気なく払ひのけるやうにして...
林芙美子 「瀑布」
...「どうも一向に」という素気ないお断りを食ったが...
久生十蘭 「悪の花束」
...あるいは素気(すげ)なくあり過ぎるかで...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...不本意ながら撫子をそのうちお許しすると御約束した以上はそう素気(すげ)なくばかりも出来ないので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...」と素気なく呟いだ...
牧野信一 「素書」
...自分はますますその男の裏を掻いたような気がして、素気なく、「吉井は今日帰えってくるそうだから、もういいわ...
水野葉舟 「香油」
...ぼくは小田原に素気ないどころか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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