...女王は素気なく其手を振離した...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...逃がしてやっても良いだろう」「――用があるんだ」宇治は素気(そっけ)なく答えた...
梅崎春生 「日の果て」
...」と小説家は素気(そつけ)なく言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...クリストフの素気ない感情を誇張して考えてるのかもしれなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...素気ない待遇をしました...
豊島与志雄 「旅だち」
...」素気ない返辞ではあったが...
豊島与志雄 「道連」
...「ええ」と素気(そっけ)なく云い放つ...
夏目漱石 「虞美人草」
...それにしてはまた何という冷たい素気(そっけ)なさでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...素気(そっけ)なく追い返しもなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んだってそんなにお嬢さんに素気なくするのかと訊くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「解って居ります」副院長の素気なさ――...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...素気素法(すげすっぽう)な返事をしましたので...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いつも私の相手になるのをお避けになるような素気(すげ)ない御返事しかおよこしにならなかった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...不本意ながら撫子をそのうちお許しすると御約束した以上はそう素気(すげ)なくばかりも出来ないので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...出来るだけの素気ない冷淡さをよそわねばならぬと思った...
室生犀星 「三階の家」
...門番(コンシエルジユ)にお聞きなさい」と甚だ素気(すげ)ない返事をする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...まんざら素気(すげ)なく別れたものでもなかろう...
吉川英治 「江戸三国志」
...急に素気(すげ)なく取り澄ましてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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