...(ここに「密室トリック」の素朴な原型をみる)...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...無欲な素朴な気質と...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...被支配階級の間に殘つた素朴な儘の民族教が流れて道教の名を與へられることゝなつたのである...
橘樸 「支那を識るの途」
...静寂な自然と素朴な人事とに接する喜びの大半は...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...なぜなら、以後はエルンストの品行を批判する権利を失ったばかりでなく、また、兄としての義務について、きわめて高い、きわめて素朴な、多少旧弊な、そして多くの人には滑稽(こっけい)に思われるかもしれないほどの、一つの観念をもっていたからである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...少数の音楽家らの素朴なしかも精練された芸術を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...素朴な優美さにおいて失ったところのものを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...素朴なオプティミストにはどうしても呑(の)みこめないのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...「こんにちは……」モーナは素朴な笑顔を浮かべて挨拶した...
中村地平 「霧の蕃社」
...澄んだ素朴な聲でした...
林芙美子 「大島行」
...彼等も元々はごく素朴なものだったのだが……彼はこのパチパチ音を立てる虚栄心に...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...崖下の雪の中に一種素朴なようすで焼け残っていた...
久生十蘭 「海豹島」
...反復が芸術的に素朴な手法でされているものだから...
宮本百合子 「イタリー芸術に在る一つの問題」
...至って素朴な形でやっていたわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう一度強固な人生と実在を踏んまえて立とうとしつつ素朴なリアリストたちの動きが現われて来つつあるのはそれだろう...
三好十郎 「ゴッホについて」
...(b)自然の純粋素朴な考えを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは極めて素朴な自然なやり方ではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...いつ見ても、いかにも素朴な、禅林の人によくあるいかつさや誇筆の風もなく、素直で淡々たるものが、そのありのままな墨色と共に、見ていていい気もちを与えてくれるのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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