...彼は素寒貧の生活を送っている...
...父が失業してから我が家は素寒貧となった...
...獄中生活が素寒貧だったため、刑期中に読書に没頭した...
...経済的な問題で、彼は素寒貧の状態から抜け出すことができなかった...
...現在の給料では、私たちは素寒貧の生活を強いられている...
...ところがドミトリイ・フョードロヴィッチが素寒貧(すかんぴん)でありながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...素寒貧な笹木に降って湧いたように金が出来るというなあ...
豊島与志雄 「神棚」
...素寒貧(すかんぴん)の書生は十年ならずして谷文晁(たにぶんちょう)が写山楼(しゃざんろう)もよろしくという邸宅の主人になりました...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...私は天国へ行ったら素寒貧だ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...深沢深は名代の素寒貧(すかんぴん)で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...娘には婿をもろうて店を継がせようとしたが「お前見たいな素寒貧(すかんぴん)について」駆け落ちしてしもうた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...素寒貧だ」「僕が君にちゃんと払うからね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私はルンペン同様な素寒貧(すかんぴん)であれば...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...田舍の者が元勳を崇拜し大臣をえらい者に思ひ政治上の力量も識見も元勳大臣が一番に位する者と迷信致候結果、新聞記者などが大臣を誹(そし)るを見て「いくら新聞屋が法螺(ほら)吹いたとて、大臣は親任官、新聞屋は素寒貧、月と泥龜(すつぽん)程の違ひだ」などゝ罵(ののし)り申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...四十にもなるのに今だに素寒貧で...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...またたくひまに素寒貧になつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...極(ごく)の素寒貧(すかんぴん)であッた...
山田美妙 「武蔵野」
...いつだって素寒貧な書生だったせいでもあろうが...
吉川英治 「紅梅の客」
...曹操という素寒貧(すかんぴん)の一青年は...
吉川英治 「三国志」
...素寒貧(すかんぴん)じゃねえんだぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だから素寒貧(すかんぴん)でいながらも...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...居候をしている素寒貧(すかんぴん)の若公卿(わかくげ)には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...素寒貧(すかんぴん)の父へ嫁いできた事情には...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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