...「氏素姓」は熟語ではありません...
...ハンカチーフにパン――これだけが仏天青氏の素姓(すじょう)を語る材料なんだ...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...素姓の知れない若衆を待つ心持になった自分が犇々(ひしひし)と浅ましくなりますが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...素姓を知つた昔の仲間を片つ端から殺しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素姓を隱したまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浅川団七郎という浪人者の素姓を知ってるなら話してくれ」平次はいきなり高飛車に出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「その黒雲五人男の素姓人別が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それについて、三七郎を殺したのは、何んか企(たく)らみあることで、下手人を擧げなければ、お前樣も飛んだものをつかまされます」「と言ふのは」「娘は二人、どちらも綺麗で、どちらも十八、素姓もわからず、幼な名もわかつては居りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前に立つてゐる者の素姓も忘れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...素姓のよくないのがあり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「いったいあの三人はどういう素姓の者なんですか」「あの三人...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...栄二の素姓や身許についてはなにも話さないようであった...
山本周五郎 「さぶ」
...その素姓を洗えば...
吉川英治 「三国志」
...氏素姓とてない散所者...
吉川英治 「私本太平記」
...そちは元より氏素姓(うじすじょう)もない九条院の雑仕女(ぞうしめ)...
吉川英治 「源頼朝」
...氏素姓(うじすじょう)の知れねえ奴に問われて名乗る名はない」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...素姓もよう知れぬ者に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...波止場のマドロスの中から国籍も素姓も分らない弱々しい外国人を拾って来たりした...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...素姓はよく解らぬが...
和辻哲郎 「鎖国」
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