...もし太陽内部が原子の状態にある水素ガスからできているものとすれば...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...素晴らしく大きなつつじが咲いていた...
石川欣一 「可愛い山」
...僕は「市長」の素性に...
海野十三 「深夜の市長」
...クオレは、いつ読んでも、小さい時に読んで受けた感激とちっとも変らぬ感激を受けて、自分の心も、素直に、きれいになるような気がして、やっぱりいいなと思うのであるが、どうも、声を出して読むのと、目で読むのとでは、ずいぶん感じがちがうので、驚き、閉口の形である...
太宰治 「女生徒」
...こつちは間で口を利いても礦山のことは素人(しろうと)だし...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...素知らぬ顔で結んだのみか...
夏目漱石 「虞美人草」
...気のせいかその後(ご)露子は以前よりも一層余を愛するような素振(そぶり)に見えた...
夏目漱石 「琴のそら音」
...釜吉の草鞋などを履いたのは考えた細工だが、素人の悲しさ、せっかく明けた穴が小さすぎた」「…………」「が、それでもよかったのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素直に清らかに育つてゐるらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「そんなものですかね」「素人(しろうと)娘が愛嬌を見せるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...素晴らしい長椅子(いす)の上にそっと...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...しかし音律以外の要素に於ても...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...思わず素晴らしいものだと呟(つぶや)いて...
北條民雄 「いのちの初夜」
...ニュウリイに素晴らしいアパアトメントがとってある...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...また階下(した)の六畳を素的に拵へるから好いさ……」「賢ちやん見たいな人がゐると...
牧野信一 「鏡地獄」
...仕える者の単純素朴な服従くらい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...良心の批難の方が時代遅れの世間知らず位に考えて――甚だしきに到っては男性の愛と女性の愛とはその根本の要素に格段の相違があるものなぞと悟りを開いて...
夢野久作 「鼻の表現」
...そんな人間は素質が初めからあって...
横光利一 「旅愁」
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