...ここも素通りだった...
高見順 「いやな感じ」
...これがなかなかたいせつな味覚的要素であることもいくらかはわかるようである...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...それからもう一つは優美とか典雅とかいう古典的要素の一切を蹴飛ばしてしまって...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...最後の一歩に於て精密厳正とは異る何かの要素に基かなくては...
戸坂潤 「科学方法論」
...あれ程多数の素人のファンを有つ筈はあるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼らはルイザの気づかぬまに素早く頭で会釈をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...寝間着のまま素足で...
豊島与志雄 「理想の女」
...生活は相変らず質素であった...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...◇姉さ こつち見なちよいと顔見せな頬の笑窪は誰にもろた◇頬の笑窪はお母さんがくれた転んで失(なく)すなと言ふてくれた◇切れる鼻緒の下駄ならいやだころびやお母さんにしかられる素顔の美人は見ることが出来てもさすがは山間のへき地だけに...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...素氣(そつけ)なくつて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...僕の素性を知っていたとは知りませんでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...坦々とした波瀾のないもの、企らみのないもの、邪気のないもの、素直なもの、自然なもの、無心なもの、奢(おご)らないもの、誇らないもの、それが美しくなくして何であろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...初め三十日ばかり素読を教えにかよって来た...
山本周五郎 「桑の木物語」
...素足に麻裏をはき...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...この町から十里ばかりの山奥に住んでおります素封家で...
夢野久作 「霊感!」
...なんの手づるとてない素浪人...
吉川英治 「三国志」
...平素、宮将軍のお憎しみは、庶民間にもわかっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...素直にあとすさりをしながら...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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