...女王は素気なく其手を振離した...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...草鞋(わらぢ)を穿いた素足(すあし)が出てゐる...
石川啄木 「葉書」
...素裸に腹帶を緊めて...
泉鏡花 「遺稿」
...素裸(すっぱだか)にして...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...山の手のある淋しい屋敷町(やしきまち)の素人屋(しろうとや)に部屋を借りていた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...目的を達成するまでは断じて素志を枉(ま)げぬ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...此の如きを称して天然物素の争闘の記事と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...その女は素直に首肯(うなず)き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あまりに人を馬鹿にしたわがままな素振りにかっとなったが...
近松秋江 「うつり香」
...此等の図に対する鑑賞の興は蓋(けだ)し狂歌俳諧の素養如何に基く事...
永井荷風 「砂糖」
...全く素敵だッ」そんな気取ったことを言って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...質素に家を支えて兼ねて余暇を取り...
福沢諭吉 「教育の事」
...素足の指を別のにかけながら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...堀田は二人の傍を素通りして...
牧野信一 「街角」
...それだからロックの如きも諸要素を關係づける諸活動...
三木清 「認識論」
...素樸に彼等の決意と行動との外的なものを表白するのでなく...
三木清 「歴史哲學」
...素直な崇拝者が其の偶像に対した時と同じ気持で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...含水炭素弐割六厘一毛...
村井弦斎 「食道楽」
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