...家事上の紛紜(ふんうん)か何かだろうと云う...
芥川龍之介 「路上」
...多少の紛紜の後、父と子とは、市民環視の間に、處の司教の前で顏を合せなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分ひとりの気分をかばつて一日でいいさうした周囲に起る不快なくだらない紛紜(いざこざ)に耳をかさず心を動かさずに私は寂しい私自身を抱いて静かに深くそして真面目に何かを考へて見たい...
伊藤野枝 「日記より」
...塞耳維(セルビア)対土耳其(トルコ)の紛紜(いきさつ)から...
薄田泣菫 「茶話」
...家庭ニ紛紜(ふんぬん)ヲ起サセテ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...時々起る紛紜(ごたくさ)が...
徳田秋声 「足迹」
...甘いとも苦(にが)いとも解らないような苦しい生活の紛紜(いざこざ)から脱(のが)れて...
徳田秋声 「あらくれ」
...ひところの家庭の紛紜(いざこざ)で心の痛手を負った時...
徳田秋声 「縮図」
...請負工事の紛紜(いざこざ)で血生臭い喧嘩(けんか)に連累し...
徳田秋声 「縮図」
...瀬戸物や何かを打壊す時の紛紜(いざこざ)を...
徳田秋声 「チビの魂」
...自分の身の廻りの言わん方なき苦しき紛紜(ふんうん)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょっとした紛紜(ふんうん)でも過失でも局外から評する場合には大変苛(から)い...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...田代屋一家内の紛紜(もめごと)ではなくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御武家やお大名方の紛紜(いざこざ)に立ち入るわけには参りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...田島屋との紛紜(いざこざ)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何か御一門に紛紜(いざこざ)があつてか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...事緒(じしょ)紛紜(ふんぬん)...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...壮士間に紛紜(ふんぬん)を生じ...
福田英子 「妾の半生涯」
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