...半紙型ハンドフートなどの實物が陳列してあつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...紙型は雁皮紙を數枚あはせれば凹凸が鮮明になることや...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...易風社店を閉ぢし時籾山書店『歓楽』の紙型を買取り店員某の名儀を以て再びこれを出版す...
永井荷風 「書かでもの記」
...米刃堂余が著書の印刷紙型及出版権を他店に売却したき由相談に来りしより...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...とにかくそういうようなわけで紙型屋を失望せしめる能率であるから遂に紙型なしで一冊をやり上げてしまって...
中里介山 「生前身後の事」
...この大菩薩峠の紙型だけが焼けないで残されたのは殆んど浅草の観音様が焼け残ったと同じような奇蹟的の恵みであったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...例えばその文字を切抜(きりぬ)いた紙型を用意し...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...四月頃から気のきいた単衣(ひとえ)に、足袋、雪駄(せった)履きの姿で、地紙型の箱に、扇の地紙を入れそれを両懸にして、「地紙、地紙、地紙扇」と呼び歩き、呼込まれると、即座に折って渡すか、手の込んだのは、註文だけ聞いて、翌る日届けるようにしたものです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他に適当な出版所さえあれば希望閣としては紙型その他を快く譲ってくれるのではないかと思います...
野呂栄太郎 「加藤正宛書簡」
...紙型にとったようにキチンと割り切ってあるというふうなのに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この本も紙型が焼けたので今では珍本になつてしまつたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それをば紙型に移して...
宮地嘉六 「老残」
...妹娘が兄のかくしておいたハタを紙型用にもち出して同級生に...
宮本百合子 「稚いが地味でよい」
...あとでアカハタが村へもっと入るようになってほかの娘も紙型用に学校へもって来るというところは...
宮本百合子 「稚いが地味でよい」
...一面紙型を象嵌(ぞうがん)で直し...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...これも紙型は象嵌で直し...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...紙型は他へ轉賣せられてしまつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...幸い紙型だけは無事に印刷所の方に残っていたので...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??