...出版した書肆が破産したり大震災のために紙型が焼けたりしたことも...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...一九〇〇年六月レオン・ワルラス註一 この書の印刷用の紙型が出来上ってから...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...半紙型ハンドフートなどの實物が陳列してあつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...紙型は雁皮紙を數枚あはせれば凹凸が鮮明になることや...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...易風社店を閉ぢし時籾山書店『歓楽』の紙型を買取り店員某の名儀を以て再びこれを出版す...
永井荷風 「書かでもの記」
...とにかくそういうようなわけで紙型屋を失望せしめる能率であるから遂に紙型なしで一冊をやり上げてしまって...
中里介山 「生前身後の事」
...その紙型のままで縮刷本が出来ることになった...
中里介山 「生前身後の事」
...この大菩薩峠の紙型だけが焼けないで残されたのは殆んど浅草の観音様が焼け残ったと同じような奇蹟的の恵みであったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...骸骨の紙型を貼り付けた黒い巾(きれ)を脱いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他に適当な出版所さえあれば希望閣としては紙型その他を快く譲ってくれるのではないかと思います...
野呂栄太郎 「加藤正宛書簡」
...紙型とともに全冊数が焼却され...
久生十蘭 「地底獣国」
...この本も紙型が焼けたので今では珍本になつてしまつたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...妹娘が兄のかくしておいたハタを紙型用にもち出して同級生に...
宮本百合子 「稚いが地味でよい」
...造花はほんの紙型だけなんです...
室生犀星 「三階の家」
...一面紙型を象嵌(ぞうがん)で直し...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...印刷所で紙型が燒失の目に逢ひ...
山之口貘 「山之口貘詩集」
...同君の手により他の何とかいふ本屋の手にその紙型は渡つて今でも其處から出版されてゐるさうである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...幸い紙型だけは無事に印刷所の方に残っていたので...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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