...袱紗包(ふくさづつみ)の札束らしいものを手にして...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ある日忘れて来た袱紗(ふくさ)だとか...
徳田秋声 「縮図」
...お待ちなさいよ」言いつつ服紗(ふくさ)包みの小重を取り出し「こちらの伯母さんはお萩(はぎ)がおすきだッたのね...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...帛紗(ふくさ)には大きい...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅紗でも買ってもらえる奴を一人二人...
中里介山 「大菩薩峠」
...羅紗(らしゃ)であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...スコッチの靴下と縞羅紗(しまらしゃ)の洋袴(ズボン)を乾かした...
夏目漱石 「門」
...おしどりに結って緋(ひ)鹿(か)の子(こ)の上を金紗(きんしゃ)でむすんでいた...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...原理はまアそういったもんだということさ……美紗は朝食に来ないのか...
久生十蘭 「喪服」
...粗羅紗の外套にくるまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...羅紗(ラシャ)の帽子をかぶり...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...黒羅紗(くろらしゃ)の筒袖の外套を着た三十恰好の商人体(しょうにんてい)の男とが乗っていた...
水野葉舟 「遠野へ」
...あのフィリッピンの婦人の着物で見るような寒冷紗(かんれいしゃ)というものが行われてから...
柳田国男 「木綿以前の事」
...古渡り更紗(さらさ)の手提(てさ)げ袋をあけて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...緑色の羅紗(らしゃ)の上に突伏した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...空は面紗を脱ぎすて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...帛紗(ふくさ)にのせてそれへおいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...李師々(りしし)の白い横顔も紗(しゃ)の中の物みたいだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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