例文・使い方一覧でみる「紗」の意味


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...今迄は知らずにゐたが更の卓子掛でも揉むやうなザワ/\といふ物音がする...   今迄は知らずにゐたが更紗の卓子掛でも揉むやうなザワ/\といふ物音がするの読み方
石川啄木 「新しい歌の味ひ」

...池の端(はた)あたりにはふらふらと泳いでいたろう――その頃は外套(がいとう)の襟へ三角形(なり)の羅(らしゃ)帽子を...   池の端あたりにはふらふらと泳いでいたろう――その頃は外套の襟へ三角形の羅紗帽子をの読み方
泉鏡花 「薄紅梅」

...例の談判にやって来た時の上等な広幅羅の一着を着ていたが...   例の談判にやって来た時の上等な広幅羅紗の一着を着ていたがの読み方
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」

...ふわりとした薄(うす)い(しゃ)の服で...   ふわりとした薄い紗の服での読み方
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」

...錦(きんしゃ)ずくめの厚衾(あつぶすま)に深々と痩(や)せた体を沈め...   錦紗ずくめの厚衾に深々と痩せた体を沈めの読み方
徳田秋声 「縮図」

...太陽の面に幾重も幾重ものヴェールをかけたかのように...   太陽の面に幾重も幾重も紗のヴェールをかけたかのようにの読み方
豊島与志雄 「広場のベンチ」

...羅(らしゃ)しょうじょう緋(ひ)のつっぽ襦袢(じゅばん)……大津絵もどきを唸(うな)るのがあるかと思えば...   羅紗しょうじょう緋のつっぽ襦袢……大津絵もどきを唸るのがあるかと思えばの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...氏の工場は更干す庭を前にして水田のほとりにあり...   氏の工場は更紗干す庭を前にして水田のほとりにありの読み方
長塚節 「長塚節歌集 中」

...迷亭は大島紬(おおしまつむぎ)に古渡更(こわたりさらさ)か何か重ねてすましている...   迷亭は大島紬に古渡更紗か何か重ねてすましているの読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...黒羅(ラシャ)のマントル(赤裏)を着て下駄は鈴のはいったポックリだ...   黒羅紗のマントルを着て下駄は鈴のはいったポックリだの読み方
長谷川時雨 「源泉小学校」

...白い(しゃ)の窓掛けを蝶のようにひらひらさせ...   白い紗の窓掛けを蝶のようにひらひらさせの読み方
久生十蘭 「キャラコさん」

...国王は只(ただ)羅(ラシャ)の服を着て居ると云う位(くらい)な事...   国王は只羅紗の服を着て居ると云う位な事の読み方
福澤諭吉 「福翁自伝」

...凍(いて)つくやうな風が吹き上げる縞羅(しまらしや)の外套を...   凍つくやうな風が吹き上げる縞羅紗の外套をの読み方
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」

...あのフィリッピンの婦人の着物で見るような寒冷(かんれいしゃ)というものが行われてから...   あのフィリッピンの婦人の着物で見るような寒冷紗というものが行われてからの読み方
柳田国男 「木綿以前の事」

...そしてすぐに袱(ふくさ)で包み...   そしてすぐに袱紗で包みの読み方
山本周五郎 「落ち梅記」

...お母(つか)さんのピニヨレは何時(いつ)も白い(しや)で髪から首筋を包んで居てラフワエルの描(か)いた聖母像を想はしめる優しい面立(おもだち)の女だが...   お母さんのピニヨレは何時も白い紗で髪から首筋を包んで居てラフワエルの描いた聖母像を想はしめる優しい面立の女だがの読み方
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」

...大きな頭被の綿の布片が六十年來垂れ下つてゐた...   大きな頭被の綿紗の布片が六十年來垂れ下つてゐたの読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

...胴巻へしっかり抱いてゆくがいい」そこらにあった更(さらさ)の襤褸(ぼろ)を投げてやる...   胴巻へしっかり抱いてゆくがいい」そこらにあった更紗の襤褸を投げてやるの読み方
吉川英治 「宮本武蔵」

「紗」の読みかた

「紗」の書き方・書き順

いろんなフォントで「紗」

「紗」の英語の意味

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