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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...肩のところにかわいい羽根をかくしている天国の天使じゃないかと怪(あや)しまれるほどの純良(じゅんりょう)な無邪気(むじゃき)な子供だったから...
海野十三 「海底都市」
...第一条件として家庭の質実純良なものから採るようにしている...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...相手になる日本人の気心をのみ込んで卑屈な妥協を見いだすにはあまりに純良高尚(こうしょう)すぎた性質をもっていたのである...
寺田寅彦 「解かれた象」
...純良な砂糖に少量の水を加えて鍋(なべ)の中で溶かしてどろどろした液体とする...
寺田寅彦 「備忘録」
...その純良な婦人であることが解(わか)り...
徳田秋声 「仮装人物」
...兵馬は純良な少年である――まだ世の塵(ちり)にけがれない真白い頭へうつった優しい人の影は...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間が純良であるだけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...この純良忠実なる処女を驚かすに充分なる申し出でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...純良無垢な山吹色で...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...性格の純良さが沁み出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...民衆は一のいじらしく、純良なる、しかしながら憐(あわ)れむべき貧民の子供である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...羞恥心ではなく、或る内氣な、純良な、感じ易い、一言で言へば「いぢらしき心根」だ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...その菩提心(ぼだいしん)よりして市民に実際の純良なる牛乳を与えたしとの冀望(きぼう)を以て創立し...
村井弦斎 「食道楽」
...我々はいよいよ純良な眼をもって神を仰ぎ見なければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純良な金質(きんしつ)に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...一三〇磅(ポンド)の純良な英国磅(ポンド)貨幣をハムブルグへ送ることによって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...私の磅(ポンド)が純良な磅(ポンド)貨幣でないということ以外の理由で有り得ようか? ――私の磅(ポンド)は減価せられたのであり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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