...至極お心よしの純良な性質であった...
寺田寅彦 「解かれた象」
...相手になる日本人の気心をのみ込んで卑屈な妥協を見いだすにはあまりに純良高尚(こうしょう)すぎた性質をもっていたのである...
寺田寅彦 「解かれた象」
...ところがまたこの象を取り扱う人間もまたあいにくきわめて純良で正直であって...
寺田寅彦 「解かれた象」
...純良な砂糖に少量の水を加えて鍋(なべ)の中で溶かしてどろどろした液体とする...
寺田寅彦 「備忘録」
...国民の大多数はやはり純良種の日本人であって米の飯とたくあんを食い...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...その純良な婦人であることが解(わか)り...
徳田秋声 「仮装人物」
...又た其の最純良なる性質をも禀受したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...父親のクレメンス・アウグストは純良高潔の士で...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...人間が純良であるだけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...純良無垢な山吹色で...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...純良な空気みたいな存在だったのだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...純良の君子たらしめんとの目的なるべし...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...帝国ホテルはまだ純良バタなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分程立派な兩親を持つ者は世界に無いと思ふ信念に心のときめく時程純良な歡喜は無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その菩提心(ぼだいしん)よりして市民に実際の純良なる牛乳を与えたしとの冀望(きぼう)を以て創立し...
村井弦斎 「食道楽」
...一々試験して果して牛乳の純良なるや...
村井弦斎 「食道楽」
...一意牛乳の純良なるを期すれば...
村井弦斎 「食道楽」
...私の磅(ポンド)が純良な磅(ポンド)貨幣でないということ以外の理由で有り得ようか? ――私の磅(ポンド)は減価せられたのであり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索