...――譬へば詩(抒情詩)はすべての芸術中最も純粋なものであるといふ...
石川啄木 「弓町より」
...と言うのは――純粋な...
高見順 「いやな感じ」
...純粋な同情に過ぎなかったであろうか...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...大阪に「山村」を名告(なの)る舞の家筋が二三軒ある中で最も純粋な昔の型を伝えていると云われていた人の稽古場へ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...純粋なる学術上の見地に立って第一に考えられるのは...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...恐ろしく美しい純粋なコバルト色をして...
寺田寅彦 「自画像」
...之は論理乃至哲学に於ける形式主義の最も純粋なもので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――つまり之はもっと純粋なハイデッガーに他ならない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...之は最も純粋な恋愛情緒を物語るが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...純粋な魂の信念をはっきり宣言し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...もっとも純粋な快楽の源であったあの慈悲ぶかい気持を...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...純粋な娯楽そのものが作られるに従って...
三木清 「人生論ノート」
...十が十純粋な麗わしい花であるとも思えません...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...たくさんの若い人たちです純粋な...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...その余力で以て「純粋な」芝居を好き勝手にやれるのだから...
三好十郎 「俳優への手紙」
...品物がうぶで純粋なのです...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...純粋なしたしみと...
山本周五郎 「季節のない街」
...純粋なる求道的廻国者とは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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