...純真な大隅学士は...
海野十三 「地球盗難」
...この仕事が早いとともに純真なものだったら! 雪がふかいときは人々は鉄の馬に雪沓(ゆきぐつ)をはかせ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しつけのいい純真な世慣れない女性の清らかさが息吹(いぶ)いていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...こだわりのない叙述の奥に隠れた純真なものがあらゆる批判や估価(こか)を超越して直接に人を動かすのではないかと思う...
寺田寅彦 「備忘録」
...純真な性格にもよるであろうが...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...愛し愛されたいという純真な欲求のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...回教徒の解放独立という純真な主旨だけ抽出して...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...けれども、アロア自身は小さくて、明るく、純真な子どもで、自分が受け継ぐ財産のことなど、ちっとも意識していませんでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...婦人に対する純真な態度はそれ以来なくなったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...しかも熱烈な純真なものでさへあつたらしく沢山歌を詠んでゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その純真な態度を知つては大に若返るのもいい事だ少しはやるがよいといふのがそそのかす意味...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あなたの純真な心を読めず長年愛しちゃおりませんよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...愛が、純真な熱愛が、初めて彼のものとなつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...裏切者にならないために、貴女の純真な、切ない愛情をタッタ一つ抱いて、満腔(まんこう)の感謝を捧げて死んで行きたいために...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...あの純真なソプラノ歌手の美鳥さんと一所になりたいばっかりに...
夢野久作 「二重心臓」
...尚書(しょうしょ)丁管(ていかん)という若い純真な宮内官であった...
吉川英治 「三国志」
...いかに彼の純真な意気が行くてを急いでいたかわかる...
吉川英治 「私本太平記」
...その白紙のままといっていい純真な烏帽子(えぼし)顔にある黒い二つのひとみを...
吉川英治 「私本太平記」
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