...わが親愛なる而して甚だ純真ならざる三十七歳の男性...
太宰治 「お伽草紙」
...あの人も純真なだけに...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...純真なる(?)右翼思想運動団体は之によって却って世間的信用を高め高級な保護を与えられる結果になるかも知れぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...前者は益々純真な光りを放ってくる...
豊島与志雄 「月評をして」
...このうえもなく純真な奴(やつ)だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...純真な男だとふと口を滑らして...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...あなたは純真なものを...
豊島与志雄 「変な男」
...婦人に対する純真な態度はそれ以来なくなったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...はじめの純真な勉強ずきの青年たちを...
中井正一 「調査機関」
...その一生を通じて自然に対する純真な興味を失わず...
中谷宇吉郎 「雪」
...あの純真な車掌さんは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...抜群の精神と少年のごとき純真な魂をもったこの男は低雑下賤な夫婦のために殺される...
久生十蘭 「黒い手帳」
...もの欲しき汚な心の附きそめし瞳と早も知りたまひけん君に対する時だけは少くも純真な心でありたいと心掛けて来たが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その微笑! 一番純真なものが...
松永延造 「職工と微笑」
...〔中略〕純真な一人の婦人を死に到らしめた例として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...愛が、純真な熱愛が、初めて彼のものとなつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...くるっとした純真な眼を持ち...
吉川英治 「旗岡巡査」
...今までの純真な心へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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