...純真な尊敬の宗教を唱道する...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...純真な青年将校たちをうるさがって...
高見順 「いやな感じ」
...これだけの優雅な典麗な美婦人の純真な恋になぜ太子は面(おもて)を背けていられるのであろうかとつくづくそれを淋しく感ぜずにはいられなかったのであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...――私は例の婦人方の純真な「同情」が...
戸坂潤 「社会時評」
...このうえもなく純真な奴(やつ)だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...純真な男だとふと口を滑らして...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...純真な少女であっても...
永井隆 「この子を残して」
...私どもの純真な感情を植ゑ育ててゆくゆく日本の詩壇に現はれ立つ日のことや...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...もの欲しき汚な心の附きそめし瞳と早も知りたまひけん君に対する時だけは少くも純真な心でありたいと心掛けて来たが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その純真な態度を知つては大に若返るのもいい事だ少しはやるがよいといふのがそそのかす意味...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...純真なアストラ人にとって海水は飲食物の代替品であった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...いや彼の女程に純真な処女が又とあって好いものだろうか...
松永延造 「職工と微笑」
...そして最後に「これにてペンにブレーキをかけます」この純真な若者は...
宮本百合子 「寒の梅」
...凡そ万葉集一般の歌境の特性は、その流露的な、素樸な、無反省な、純真な若々しい、詩情としては全くうぶな情操と、これを盛るに恰も適した温潤雅健な時代言語との、全く奇蹟的な出会ひの上に成立つてゐるものといつてもよからう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...芳烈純真なる生命の火となって永劫に燃えさかえる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...地方の学校のような純真なる風が認められるか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...あの純真なソプラノ歌手の美鳥さんと一所になりたいばっかりに...
夢野久作 「二重心臓」
...第一あなたの純真な……お兄さん思いのお妹さんが可哀想ではありませんか...
夢野久作 「一足お先に」
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