...純真なる媒者の犠牲的行為によってのみ信を措くに足るものが得らるるのであって...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...この仕事が早いとともに純真なものだったら! 雪がふかいときは人々は鉄の馬に雪沓(ゆきぐつ)をはかせ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わが親愛なる而して甚だ純真ならざる三十七歳の男性...
太宰治 「お伽草紙」
...少なくも純真なる芸術が一つの新しい観察創見に出会うた場合には...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...――私は例の婦人方の純真な「同情」が...
戸坂潤 「社会時評」
...このうえもなく純真な奴(やつ)だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...少年の純真な答えから...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...これは全く純真な動機から出た話のようであり...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...その純真な態度を知つては大に若返るのもいい事だ少しはやるがよいといふのがそそのかす意味...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...こんな考えを純真なメグの心につぎこんだことを不快に思って...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そして最後に「これにてペンにブレーキをかけます」この純真な若者は...
宮本百合子 「寒の梅」
...〔中略〕純真な一人の婦人を死に到らしめた例として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...現代の大家といっても私の家族たちの音楽に対する態度より純真なものを持っていませんよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は常にそれらの罪のない純真な土人にあふれる同情を注ぎ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世間のために純真な徳を行っていると自慢する者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純真な恋を踏み蹂(にじ)ったり...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...無智な者ほど純真なことを信じていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...くるっとした純真な眼を持ち...
吉川英治 「旗岡巡査」
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