...早稲田の学生として、純真な立場から、殊に大隈重信侯の官僚軍閥に反対して学問の独立と研究の自由の学園としてたてた早稲田のこの建学の精神を守るという学生的情熱でやったんだから書けない」と断った...
浅沼稲次郎 「まあまあ居士の弁」
...そこにはもっと愛の純真な表現を可能ならしめようとする人がある...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その片袖を――同棲三年間――まだ純真なる処女の身にして...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...生命を投げ出し合っているエア・メンたちにのみ流れている純真な道徳が...
大庭武年 「旅客機事件」
...わが親愛なる而して甚だ純真ならざる三十七歳の男性...
太宰治 「お伽草紙」
...嘘の不得手な純真なお子です...
太宰治 「新ハムレット」
...何ともいへない純真な...
種田山頭火 「其中日記」
...前者は益々純真な光りを放ってくる...
豊島与志雄 「月評をして」
...このうえもなく純真な奴(やつ)だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はじめの純真な勉強ずきの青年たちを...
中井正一 「調査機関」
...柔順な、純真なあの子を、わが心のひがみから、あまりにも虐げ過ぎたと自覚した時には、たまらない悔恨に責められる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一生を通じて自然に対する純真な興味を失わず...
中谷宇吉郎 「雪」
...私どもの純真な感情を植ゑ育ててゆくゆく日本の詩壇に現はれ立つ日のことや...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...愛らしくもまた純真な妻であった...
久生十蘭 「湖畔」
...この世にまれな純真な女性を狂わせた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こんな考えを純真なメグの心につぎこんだことを不快に思って...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...二重三重の恋に悶(もだ)えている少女……想像の出来ないほど不義不倫な……この上もなく清浄純真な……同時に処女とも人妻ともつかず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...くるっとした純真な眼を持ち...
吉川英治 「旗岡巡査」
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