...これこそは純真な芸術的態度だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...純真な青年将校たちをうるさがって...
高見順 「いやな感じ」
...私への純真な愛に基く日常生活の営みとの間に起る矛盾撞着(どうちゃく)の悩みであったであろう...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...こだわりのない叙述の奥に隠れた純真なものがあらゆる批判や估価(こか)を超越して直接に人を動かすのではないかと思う...
寺田寅彦 「備忘録」
...父や兄に対する私の渝(か)わることのできない純真な敬愛の情をも含めないわけにはいかなかった...
徳田秋声 「蒼白い月」
...このうえもなく純真な奴(やつ)だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その一生を通じて自然に対する純真な興味を失わず...
中谷宇吉郎 「雪」
...抜群の精神と少年のごとき純真な魂をもったこの男は低雑下賤な夫婦のために殺される...
久生十蘭 「黒い手帳」
...純真な少年のそれのように生々と輝き出すのだった...
久生十蘭 「魔都」
...その微笑! 一番純真なものが...
松永延造 「職工と微笑」
...阿る者と純真な人間とをひとめで識別する力である...
三木清 「人生論ノート」
...そして最後に「これにてペンにブレーキをかけます」この純真な若者は...
宮本百合子 「寒の梅」
...(仮令(たとい)最も作家として純真な動機によるとしても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世ずれた人のようにむやみに人を疑うことのない純真な雲井の雁は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は常にそれらの罪のない純真な土人にあふれる同情を注ぎ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほんとうに純真な...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...純真な恋を踏み蹂(にじ)ったり...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...芳烈純真なる生命の火となって永劫に燃えさかえる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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