...純真なる媒者の犠牲的行為によってのみ信を措くに足るものが得らるるのであって...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...純真な尊敬の宗教を唱道する...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...純真な瞥見をしたことを感じた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その片袖を――同棲三年間――まだ純真なる処女の身にして...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...私への純真な愛に基く日常生活の営みとの間に起る矛盾撞着(どうちやく)の悩みであつたであらう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...あれで案外純真な...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しつけのいい純真な世慣れない女性の清らかさが息吹(いぶ)いていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...稲川先生のことを大きな見出しで「純真なる魂(たましい)を蝕(むしば)む赤い教師」と報じていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...純真な博士の前では問題にもならないはずであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...柔順な、純真なあの子を、わが心のひがみから、あまりにも虐げ過ぎたと自覚した時には、たまらない悔恨に責められる...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供のような純真なこころを持っているとしてもね...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...純真な愛の平手で横ッ面をぴしゃりとやられ...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...これこそ根っから新鮮で純真な生き方だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...現代の大家といっても私の家族たちの音楽に対する態度より純真なものを持っていませんよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...芳烈純真なる生命の火となって永劫に燃えさかえる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...地方から上って来る純真なもの...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...二重三重の恋に悶(もだ)えている少女……想像の出来ないほど不義不倫な……この上もなく清浄純真な……同時に処女とも人妻ともつかず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...尚書(しょうしょ)丁管(ていかん)という若い純真な宮内官であった...
吉川英治 「三国志」
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