...お京のとりなしの純真さに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...すっかり人が違ったようにすべての行為に関し純真さと熱情とをとりかえしていた...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...その純真さは相手を動かさないではおかなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...その純真さへも唯ならぬものがあつたのである...
高村光太郎 「智恵子抄」
...どうも昔の純真さがなくなっているように思えること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そしてあゝいふ純真さだ...
種田山頭火 「行乞記」
...」I子はその純真さを称讃してゐたが...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...凡そ一徹な純真さにつきものの不遠慮さがある...
豊島与志雄 「自由人」
...子供のような純真さ……...
豊島与志雄 「憑きもの」
...その純真さにまた民衆の信望の濃いものもある...
豊島与志雄 「北支点描」
...その外にも昔の聖人と言はるる人は言葉が違つてゐても同じ純真さを説いてをります...
野口雨情 「朝おき雀」
...花世ってものを、ちっともわかっていらっしゃらないじゃありませんか……あらゆる真実が、かならず人を動かすものでもなく、純真さが、いつも人をうつとはきまっていません...
久生十蘭 「蝶の絵」
...息せききってオペラまで駆けつける純真さには...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...初恋と同様の純真さをもって私に打ち込んで来ない限り...
夢野久作 「鉄鎚」
...それ等の勢力の純真さ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...たあいのない純真さのあるために...
吉川英治 「大岡越前」
...それまでの純真さはすでにない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「けっけっけ!」という笑い声の純真さに打たれた...
若杉鳥子 「旧師の家」
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