...その筆致が如何に純然たる日本風であるかに注意せられたい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...故に幸福を要求する恋愛は国家の安寧秩序を破壊する純然たる叛逆である...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...さればといつて純然たる町人でもなかつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...純然たるファッシズムの道を開拓する他はない...
戸坂潤 「辞典」
...純然たる犯罪のように映るのはなぜだろうか? しかもそれは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...純然たる政府党には非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...男は純然たる山だし書生...
永井荷風 「上野」
...元来純然たる歴史小説ではなく...
長與善郎 「青銅の基督」
...純然たる君権完全の政治ではないのである...
蜷川新 「天皇」
...あの男はヘルッオグという本名をもった純然たる猶太(ユダヤ)系で...
久生十蘭 「だいこん」
...発生のそも/\のはじめから今日に至るまで唯一の目的しかもつてゐないとするのは却つて純然たる独断であつて...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...朝鮮をして純然たる独立国とならしむる時は...
福田英子 「妾の半生涯」
...これを純然たる資本家階級理論とすることによって行われた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...純然たる痴漢の墮落状態にまで陷ちこんでゆくことでせう...
室生犀星 「帆の世界」
...人間の協力のまじらない・純然たる神様だけの・救いを乞い奉らないとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純然たる見込捜索に移りたるため...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...Q城の軍兵は純然たる王朝時代の残党から成つてゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...まだこの湯ヶ島附近では岩から岩を越え石から石に飛沫をあげて走る純然たる渓流である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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