...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...純然たる日本大学というべし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...やつは純然たる吏党だよ」と隅の方から膝を乗りだす者がいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...之れを名くるに一種の聯立内閣たるを以てすされど現内閣をして純然たる大隈内閣たらしむると否とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の提携の結果として閣下の内閣は純然たる超然内閣にも非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...海洋には純然たる色彩の美があるばかりである...
永井荷風 「海洋の旅」
...第四は本所深川日本橋京橋(きょうばし)下谷(したや)浅草(あさくさ)等市中繁華の町に通ずる純然たる運河...
永井荷風 「日和下駄」
...これこそ大見識を有している偉人に相違ないと思い込んだ天道公平事(てんどうこうへいこと)実名(じつみょう)立町老梅(たちまちろうばい)は純然たる狂人であって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...則ち純然たる君権完全の政治に非ずして...
蜷川新 「天皇」
...即ち純然たる散文として印象される...
萩原朔太郎 「青猫」
...純然たる頑固物と認め...
福沢諭吉 「帝室論」
...純然たる東京詞を遣うのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...** モンテーニュが純然たる哲学者なら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純然たる遊戯になるまでなお残っていて...
柳田国男 「こども風土記」
...事実は純然たる秘密訊問に相違なかったのだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...純然たる実際家肌の同氏が真剣になって話す態度を見ていると事実としか思えない...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...純然たる武門同士の協約であった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...これは純然たる保守的運動である...
和辻哲郎 「鎖国」
...またこの物語が純然たる彼女の独創であるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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