...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...この小説を実際書く場合が来れば僕は先ず第一にこれが純然たる小説であることを明瞭にことわるだろう...
石川欣一 「山を思う」
...これは純然たる私有財産である...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...これは純然たる祝福と云って良いものだ...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...純然たるまぼろしの基礎の上につねに打ち立てられている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この点において純然たる自己のみの生活ではないかも知らぬが...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...これらを材料とせる予報は純然たる物理学的の予報に外ならず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...純然たる数学的の論理や法則それ自身が...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...純然たる商工業の範囲に進出致し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...従って初めからの純然たる実験的所産でないというような点も...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...純然たる評論や論説の形式による建造が...
豊島与志雄 「今日の条件」
...近代は純然たる商工都市になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...徳利様と云うのは純然たる徳利では無論ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...両者は純然たる人間として交わることなれば...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...純然たる政治教育となりて...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...純然たる独立創見は滅多にないものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...親切な医者――それが他人の眼に触れぬ場所では純然たる精神病患者であること……斯う想ふと私は...
牧野信一 「妄想患者」
...純然たる東京詞を遣うのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...純然たる遊戯になるまでなお残っていて...
柳田国男 「こども風土記」
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