...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...目ばかりどぎつい純然たるヒステリー症の女になっていた...
有島武郎 「或る女」
...その筆致が如何に純然たる日本風であるかに注意せられたい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...政略上いわば人為的に出来たものでいずれも純然たる官吏であります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...さればといつて純然たる町人でもなかつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼れは純然たる無宗教的冷頭を有するを異なりとするのみ是れ彼れが自由黨に於ける信用の...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いまだ純然たる色摺板物(いろずりはんもの)の名称を下(くだ)し得べきものにては非(あら)ざりき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...そんな讚がついてゐても一向に不自然に思はれない・純然たる水墨的な風景である...
中島敦 「環礁」
...純然家庭的の女が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...両者は純然たる人間として交わることなれば...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...純然たる理智的の概念であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...作品を純然たる商品と見なさなくては仕事ができないのである...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...教師または純然たる法学者であって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...というので純然たる西洋風の劇場にしたのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...民衆の産んだ純然たる自然的詩歌は技巧を越えた雅致をもっているので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それだけに純然たる名誉的褒賞の方は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純然たる物質的手段だけでは得られない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわゆる一子相伝で純然たる仲間のもののみに伝え伝えて数百年を経過したものもあった...
柳田国男 「家の話」
...二重(ふたえ)まぶたの大きな眼が純然たる茶色で...
夢野久作 「鉄鎚」
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