...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...純然たるアトリエとして建築したものだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...満州帝国の辺境を侵すものは純然たる支那兵とは限らない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...特に社大党の幹部の或る者に至っては純然たる社会ファシスト乃至殆んど完全なファシストであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...殆ど純然たる政友を有せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...第四は本所深川日本橋京橋(きやうばし)下谷浅草(あさくさ)等(とう)市中繁華の町に通ずる純然たる運河...
永井荷風 「水 附渡船」
...近代は純然たる商工都市になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「凡ての」といふのは純然たる修辞である...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...彼は純然たる商人であり...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...純然たる独立創見は滅多にないものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...純然たる商取引として五十ギニー金貨を提供し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...また純然たる陶酔者でもなく...
牧野信一 「海浜日誌」
...啻にそれ自身においてそれだけの純然たる窮乏の附加であるばかりでなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...笠をかぶり純然たる小作百姓のなりだし...
三好十郎 「斬られの仙太」
...自分の方は純然たる探偵小説...
森下雨村 「三十六年前」
...純然たる第一種の職業婦人に見える女性でも...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...全てを見ておかなければという純然たる原始的な焦燥感か...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...まだこの湯ヶ島附近では岩から岩を越え石から石に飛沫をあげて走る純然たる渓流である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...純然たる幇間である...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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