...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...日本にては山姥(やまうば)鬼婆(おにばば)共に純然たるウイツチならず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...純然たる普遍的世界的の理想教を要求する次第である...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...純然たる模倣たること明なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...お客用の風呂場を純然たる木造にしているが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...未ダ「エスキモー」ヲ以テ純然タル「コロボックル」ノ後裔トハ斷定スベラズ...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...政治社会の牽制を超脱してその純然たる経済的の事実なるものを見ず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...純然たる外交問題である故...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...純然たる解釈学にまで行かなくてはいけない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その家庭の九割までが両親とその子供だけからなっている純然たる単一家族であって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...事実から独立した純然たる意味の世界として...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...以て優に理想的大隈内閣を組織するに餘りあらむ然るに現内閣中純然たる大隈派と目す可きものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...近代は純然たる商工都市になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...元来純然たる歴史小説ではなく...
長與善郎 「青銅の基督」
...純然たる概念を超えないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...首里はまだ純然たる沖縄の王都なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...これあるがために我々は純然たる帰納法によって...
柳田國男 「地名の研究」
...事実は純然たる秘密訊問に相違なかったのだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...あらためてその日から純然(じゅんぜん)たる家の子郎党の内に加えられた...
吉川英治 「黒田如水」
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