...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...第三は純然たる人物画である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...手品の多くは純然たる手技で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...将来の宗教はいっさい迷信を除き去った純然たる倫理教でなくてはならぬ...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...本館二階は純然たる公爵家家族の住居(すまい)であって...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...作者自身の純然たる創造になる人物のみである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...純然たる外交問題である故...
戸坂潤 「社会時評」
...彼れは純然たる無宗教的冷頭を有するを異なりとするのみ是れ彼れが自由黨に於ける信用の...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殆ど純然たる政友を有せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...純然とまた事もなげに問題とされていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...海洋には純然たる色彩の美があるばかりである...
永井荷風 「海洋の旅」
...その実は純然たる文房用(ぶんぼうよう)の装飾品に過ぎぬ...
夏目漱石 「草枕」
...純然たる理智的の概念であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さて觀想の目指す所は客體面の凹凸を矯正して純然たる平面に還元するに存する...
波多野精一 「時と永遠」
...*1 ワシーリイ・フョードルフ これは明らかに純然たるロシア名前であるのに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼は純然たる商人であり...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...エゴマ(荏)のタネと俗に呼んでいるものはじつは純然たる種子ではなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...純然の家族席としてまとめられている...
宮本百合子 「或る画家の祝宴」
...純然たる武士という者は一般にごく少なかったようである...
吉川英治 「平の将門」
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