...純然たる事実を述べる...
...彼の言動は純然たる嘘だった...
...彼女の美しさは純然たる自然の力だ...
...純然たる無邪気さに僕は心を奪われた...
...彼の独創的な発想は純然たる才能の賜物だ...
...純然たるアトリエとして建築したものだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...純然たる神話的伝承に従って...
高木敏雄 「比較神話学」
...純然たる外交交渉案件である故...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...純然たる解釈学にまで行かなくてはいけない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...遽かに伊藤侯の政見を非として純然たる山県崇拝家と為れり会計検査院長渡辺昇子は世人之れを伊藤系統の人なりといへども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...第四は本所深川日本橋京橋(きょうばし)下谷(したや)浅草(あさくさ)等市中繁華の町に通ずる純然たる運河...
永井荷風 「日和下駄」
...純然たる音としての単位であるが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...それ故に純然たる政治的規準である...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...私の解釋するような意味の純然たる政治的評價にのみたよるわけにはゆかない...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...「凡ての」といふのは純然たる修辞である...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...内行の一点に至りては純然たる旧日本人の本色を失わざるもの多し...
福沢諭吉 「日本男子論」
...親切な医者――それが他人の眼に触れぬ場所では純然たる精神病患者であること……斯う想ふと私は...
牧野信一 「妄想患者」
...これは純然たる社会主義都市計画によってつくられた町だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...神の観念ないし模範とは全然きり離された純然たる人間的モラルのよりどころを教えられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...純然たる見込捜索に移りたるため...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一力まで侵入したのだから純然たる玄人の廻り方だと主張した...
横光利一 「旅愁」
...「自分は純然たる幕府方の人間のようであって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...純然たる幇間である...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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