例文・使い方一覧でみる「純一無雑」の意味
スポンサーリンク...それから又シヤロツト姫に対する純一無雑の恋人に変じてゐる... 
芥川龍之介 「続文芸的な、余りに文芸的な」
...純一無雑になることは誰にも恐らくは困難であらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...そこに安住出来るものは――純一無雑の芸術家たちは勿論...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...あの純一無雑な生命の流露を見守っていると私は涙がにじみ出るほど羨（うらや）ましい...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私の個性はいかなる場合にも純一無雑な一路へとのみ志しているからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その生活は純一無雑な境地に達するだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...この点から見ると、私は少年時代の目を、純一無雑な、極（ご）く軟らかなものであると思う...
泉鏡花 「幼い頃の記憶」
...純一無雑（むぞう）の心持で一向専念に古俳句の研究...
高浜虚子 「子規居士と余」
...彼オイッケン自身が純一無雑に自由なる精神生活を送り得るや否やを想像して見ても分明（ぶんみょう）な話ではないか...
夏目漱石 「思い出す事など」
...純一無雑に平和な生命を見出した...
夏目漱石 「それから」
...純一無雑に平和な生命を見出（みいだ）した...
夏目漱石 「それから」
...ここに云うのは仏語（ぶつご）などで使う純一無雑まず混（まじ）り気（け）のないところと見たら差支（さしつかえ）ないでしょう...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...純一無雑と云う境遇に達する事はできません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...二つのものが純一無雑の清浄界（しょうじょうかい）にぴたりと合（お）うたとき――以太利亜の空は自（おのず）から明けて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...しかもそれが練達洗練された三昧に入っている所作である限り……その心境がその仕事に対して純一無雑である限り……そこに能楽の型と同じ真実味の横溢した「人間美」が後光を放っているではないか...
夢野久作 「「生活」＋「戦争」＋「競技」÷０＝能」
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