...襟や裳紐(もすそひも)を取り乱した...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...紐でギリ/\手も足も縛られた内儀さんがころがされてゐます...
伊藤野枝 「白痴の母」
...それを財布にいれて紐を首にかけて懷に...
小穴隆一 「二つの繪」
...百官の人々は悉く紅い紐をつけた青摺(あおずり)の衣を給わつて著ておりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ペンキ一缶4・16(夕)紐育(ニユーヨーク)のあるペンキ商店での出来事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...あゝ紐育(ニユーヨーク)は実に驚くべき不夜城に御座侯...
永井荷風 「夜あるき」
...附紐(つけひも)を解(と)いて筒袖(つゝそで)を左右に開(ひら)いた...
夏目漱石 「それから」
...「その紐の色は、ちと天保調(てんぽうちょう)だな」と主人が寝ながら云う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...真田紐(さなだひも)のような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は萠黄(もえぎ)の細い紐を見付けて通して上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紐が切れて落っこちたのも知らなかったのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...今こそ私には私を人間社會に結びつけてくれるたつた一筋の紐だつてありはしない――一片の愛着も希望も私を人間のゐる處に呼んではくれない――私を見掛ける人は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分が今紐育へ行くのも...
牧逸馬 「夜汽車」
...寵を吊(つ)るす紐(ひも)は皆簪(かんざし)の玉にする程の大きな真珠がつないでありました...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...机の脚(あし)の組み紐(ひも)の飾りがはなやかであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...美しい小包の紐だつたが...
室生犀星 「神のない子」
...女狐は財布の紐(ひも)をがっちり握ったままだし...
山本周五郎 「へちまの木」
...陣幕の紐を断(た)って仰向(あおむ)けに転がった...
吉川英治 「上杉謙信」
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