...紐でギリ/\手も足も縛られた内儀さんがころがされてゐます...
伊藤野枝 「白痴の母」
...どこに潜(ひそ)んでいる?こうして頤紐(あごひも)をかけた大勢の警官隊でもって...
海野十三 「蠅男」
...包みをだして紐をとき...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...帯から紐でぶらさげた石の瓶にコーヒーを入れていた――それをわたしに飲めとすすめることもあった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...片足が凧の紐(ひも)にひっかかっていました...
豊島与志雄 「椎の木」
...革紐(かわひも)にしめつけられて振るいたったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「こいつは誰のものなんだ」淺黄色の絹をくけた腰紐...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あわてて自分の腰紐を解いて伜の前掛と換(か)へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肌守りの紐(ひも)に括(くく)って背中に斜めに背負っている悪戯(いたずら)っ気の八五郎です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の眞田紐が卷きつけてあつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「この蓋を押へた紐の結び目は女結びだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前の仲間のものが揚屋の格子に細紐をひっかけて...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...紐の端に見えてきて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...附紐(つけひも)のひら/\と長く垂(た)れたメリンスの着物にくるんだ赤ん坊を負ぶつた里行きらしいかみさんや...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...」「お前のお母は三味線に紐をつけて縊れて死んだ...
室生犀星 「命」
...ついでに手で笠の紐(ひも)をひき千切ってはねた...
山本周五郎 「新潮記」
...』羽織の白い毛糸の紐の先を歯で噛みながら云つて居る此声を...
與謝野晶子 「帰つてから」
...「帯かい、紐(ひも)かい、なんだか解けて引き摺(ず)って歩いているじゃあねえか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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