...紐の食い込んだ所々は...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...紐をまるめた大きな球を網にぶつけた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...角打の紐を縦に一扱(ひとしご)き扱いたのは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...――そこで、その小豆を喰いながら、私(わたい)らが、売女なら、どうしよってんだい、小姐(ちいねえ)さん、内々の紐が、ぶら下ったり、爪の掃除をしない方が、余程(よっぽど)汚れた、頽れた、浅ましい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この紐をはなしてやらなければなるまい...
海野十三 「火薬船」
...二一 紐のついている小刀...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...草色の紐(ひも)つけし小紋縮緬(こもんちりめん)の被布(ひふ)を着たり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...うつむいて草鞋(わらじ)の紐(ひも)を結び直すらしい人影がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて皆さん皆さんはこの大地は四角なものだとか或いは平らなものだとかお考えでございましょうところが違いますこの大地は丸いものです丸い毬(まり)のようなものです丸い毬のようなものがブラリと大空の中にブラ下がっているのですそれを嘘だと申しますか嘘ではございませんどうして丸いものが大空の中にブラ下がっています針金で留めてありますか紐(ひも)で下げてありますかネジでまいてありますかそんなら、その針金と、紐と、ネジはどこにありますその針金と、紐と、ネジをかける柱はどこにあります壁はどこにありますそんなことを知りたければ駒井の殿様に聞いてごらんなさい殿様は学者ですからその理窟を知っていますですけれどもその理窟を知る前に皆さんは三角形の内角の和は常に百八十度であるということと多角形の外角の和は常に三百六十度であるということを知っておかなければなりません三百六十三百六十三百六十三百六十三百六十三百六十三百六十三百六十三百六十三百六十そこで茂太郎は足ぶみをして、踊りをはじめてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...女は更に土間へおりて新しい草鞋の紐を通して小さな木槌で其草鞋をとん/\と叩いて呉れた...
長塚節 「佐渡が島」
...顫(ふる)ふ手先に紐を拂つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その紐(ひも)ですよ」小僧の佐吉は素(す)つ頓狂(とんきやう)な聲を出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...羽織紐のことについて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...美しい丈のそろった青い打紐(うちひも)のような蘆の束が...
室生犀星 「荻吹く歌」
...紅緒(べにお)の草履に紐(ひも)をつけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...紐(ひも)ぐるみ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そこは老巧な紐(ひも)である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...籠が麻の背負紐で彼女の背中にくっついている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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