...空気が入らぬようにハンダで密封する板鉛の箱に納めるにさき立って...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それは川手氏の死体を納める為に用意された棺桶(かんおけ)であった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...四円……別にお寺へ納める庭の十四...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「印刷博物館」に納めるために引きとられてあつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...わずかな嵩(かさ)で一つの小箱に納めることができた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...平民に金を貸付けて平民が利息を納めるといふのは...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...百文ずつ罰金を納めることに自分から約束を出しておいたはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度こそは一世一代……これで年貢(ねんぐ)を納めるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...力なく巻き納める恩人の手紙のなかから妙な臭が立ち上(のぼ)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...さぞ立派な事だらうと」八五郎はあわてゝ一刀を鞘(さや)に納めると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この金を納めるところへ納め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...念入りにしつらえて納めるものであったようだ...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...十二月九日の討幕派クーデター(徳川家の領地を天皇に納めることを命じた小御所会議)から半月のち...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...そこへ入ると毎月二十銭だか会費納めるんですってねえ」「はあ」「そいで何だってえじゃあないの...
「一本の花」
...妙に緊張している顔を認めて変に思いながら)……どうなすったんだね? (ジロジロ見る)(間)水木 (抜刀を鞘に納めるためのように袴で拭きながら)ひどいものだな鞘に入らぬ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...此黨の籍に入るものは私産を擧げて黨の金庫に納める...
森鴎外 「古い手帳から」
...而(そう)して会費を納める人も納めぬ人も分け隔て無く其作物(さくぶつ)を批判し添削して遣つて居る...
與謝野寛 「執達吏」
...「かたじけのう存じまする」恭(うやうや)しく押しいただいて恵瓊が納めると...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索