...「小袖を着る」:着物の一種であり、紋所が子袖と同様に小さいため「小袖を着る」と表現する...
...当時の丹絵漆絵紅絵を蒐集(しゅうしゅう)しこれら古代俳優の舞台姿をば衣裳(いしょう)の紋所(もんどころ)によりて考証穿鑿(せんさく)するは吾(われ)ら好事家(こうずか)に取りて今なほ無上の娯楽たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...流行としては紋所(もんどころ)縞柄(しまがら)染模様(そめもよう)の類なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...かつては六尺町(ろくしゃくまち)の横町から流派(りゅうは)の紋所(もんどころ)をつけた柿色の包みを抱えて出て来た稽古通いの娘の姿を今は何処(いずこ)に求めようか...
永井荷風 「伝通院」
...俗に高崎扇という三ツ扇の紋所であるべきはずのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...何でも變つた紋所でしたよ」「言葉の訛(なま)りは?」「女共は間違ひもなく京言葉でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旦那」「フ――ム」「紋所は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何でも変った紋所でしたよ」「言葉の訛(なま)りは?」「女どもは間違いもなく京言葉でしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...提灯は手拭で鉢卷をさせて紋所を隱してあつたし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紋所もはつきりはわかりませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御紋所が丸に二つ引だつたと思ひますが――」「有難い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...南部樣の御藩中で、二十年前に浪人した、抱(だ)き茗荷(めうが)の紋所は、大竹孫右衞門とわかつたよ」「浪人したわけは?」「その大竹孫右衞門は惡い野郎で、散々惡いことをした揚句、御金藏に大穴をあけ、番頭(ばんがしら)の宇佐美左内に腹を切らせて退轉し、江戸の町の中に隱れて、大金儲けをしてゐるわけだ」「それが鍵屋の金右衞門に間違ひはあるまいね」「武藝も相當、押しの強い男で、抱き茗荷の紋所、間違ひはないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男の紋所なんぞをもち物に縫ひとらせて...
平出修 「瘢痕」
...己の紋所はこれだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...もしくは熊谷家の紋所(もんどころ)などを聯想(れんそう)させて感じが好く...
柳田国男 「海上の道」
...しかしその反動として紋所を大事にする結果...
柳田國男 「名字の話」
...単に紋所に止(とど)まらず...
柳田國男 「名字の話」
...紋所が違っていやしなかったろうか」といったのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...おのおの舳先(へさき)に紋所(もんどころ)の旗(はた)をたてならべ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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