...紋切形のシステムにとらわれた開発ばかりするのではなく、新しいアイデアを取り入れたい...
...社交界でのマナーは紋切形だが、その裏では様々な課題がある...
...と例の紋切形を並べる...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...余りと云えば紋切形だ...
泉鏡花 「婦系図」
...紋切形の無沙汰見舞であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...医者の紋切形(もんきりがた)とは思われぬ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それを紋切形字典と名づけた...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...紋切形の習慣に囚われている人間の生活が...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...こういう紋切形字典――それを想像してみるだけでも...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...さりとていつもいつも十八番(じゅうはちばん)の紋切形(もんきりがた)を繰返せといふにはあらず...
永井荷風 「小説作法」
...紋切形に左右に流す幅広の絹さえ...
夏目漱石 「虞美人草」
...紋切形(もんきりがた)とは無論思わないけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...平生の紋切形(もんきりがた)を離れた怪しい一種の人物として彼の眼に映じた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...かくのごとき紋切形(コンヴェンション)を設(もう)け...
新渡戸稲造 「自警録」
...その背景には柳と蝙蝠を描くのが殆ど紋切形のやうにもなつてゐる」岡本綺堂先生の「薬前薬後」と云ふ随筆の一節にもかうしたことがかかれてゐるが...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...「世の落語家のとにかく我々同様の愚かしきところを片相手に云々と紋切形のまくらを振るは...
正岡容 「寄席行燈」
...「上手な落語のようだ」と云う紋切形の一言で褒(ほ)めてくれることになっているが...
森鴎外 「心中」
...そのおのろけと涙の紋切形をば一々聴いてやる係員も大抵ではいともあるまいと思われる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...わたしたち仲間の紋切形(もんきりがた)で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索