...三重渦状紋だ!」木島助手が持帰った靴箆に残っていたのと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...『上海』や『紋章』を読むと...
戸坂潤 「思想としての文学」
...川水は、人々に掻乱されて、岸の方へまで、波紋を描いた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...黒木綿の紋付羽織に...
直木三十五 「死までを語る」
...流れている水面にまた無数の微かな波紋を作って...
中井正一 「美学入門」
...そして明治三十三年の北清事変と日露戦争との波紋を...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...お紋が幻の民五郎だつたんですかえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亂れた娘の衣紋まで直してやり乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程小紋の跡も鮮やかに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古画中直垂紋(ひたたれもん)であります...
長谷川時雨、三上於菟吉 「旧聞日本橋」
...私が中学生だった大正中世にも根津あたりの町角で白地へ三葉葵の定紋いかめしく黄金(きん)色に印刷した一枚看板のポスターがひるがえっていたことを...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...此年棠軒三十四、妻柏三十三、子棠助九つ、紋次郎一つ、女長十四、良十二、柏軒の子徳安十九、平三郎七つ、孫祐五つ、女国二十四、安十六、柏軒の妾春四十三であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そよ風はムルデの河づらに細紋をえがき...
森鴎外 「文づかい」
...これにも井桁に橘の紋が...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...肩上の付いた紋服...
夢野久作 「名君忠之」
...水戸一藩を気ままにせん下心なりなどと――もっぱら真(まこと)しやかに憂うる人々もないではない」「…………」「紋太夫」「……はっ」「わしを信じろ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...聞くと、紋太夫は、「明朝、水戸へお立帰りの真際(まぎわ)まで、何とぞ、お暇をたまわりますように」そう告げて、悄然、どこへか立ち去った...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...つづらにはよく朱漆で家の定紋が描かれてあったものである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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