...短刀の柄(え)にも指紋はない...
海野十三 「電気看板の神経」
...例の怪指紋は宗像博士が発見したものの外には一つも検出されなかった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...紋三と同じ様な猟奇者(りょうきしゃ)...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...死んだ斎藤の指紋をつけて...
江戸川乱歩 「断崖」
...徳川家が葵(あふひ)を紋所に用ゐるやうになつたのにも...
薄田泣菫 「茶話」
...浮き沈む鳰(にお)の波紋の絶間(たえま)なく十一月二十六日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...これを見ておくれ! これはなんの小切れでしょう?」「麻の切れはし……三蓋菱(さんがいびし)のご紋がついております……これには泥も血もついてはおりませんが」と...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...銀で千鳥をところどころ縫い取った黒い地紋の羽織を着ていたので...
徳田秋声 「仮装人物」
...私は羽織の紋が余り大きいから流行に後(おく)れぬように小さくした位それほど流行というものは人を圧迫して来る...
夏目漱石 「模倣と独立」
...随分久し振りじゃありませんか」お紋は相変らず機嫌よく迎えてくれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お紋のところへ泊つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お紋に執拗(しつこ)く附き纒(まと)つたために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...光りに透いて曙色の蛇の目の紋をさんらんと空に描くではなきか――自然は...
牧野信一 「冬日抄」
...黒羽二重五つところ紋の紋付をしつらえ...
正岡容 「小説 圓朝」
...その他「松と藤芸者替紋」の車夫ころしが谷中蛍沢(初音町)...
正岡容 「根津遊草」
...ある時は巴紋(ともえもん)...
柳宗悦 「工藝の道」
...せい子は木綿ではあるが黒の紋服と帯があるし...
山本周五郎 「季節のない街」
...桶狭間(おけはざま)の日にも見た梅鉢紋(うめばちもん)の旗さし物を背から覗かせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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