...しかし特別に大きな第四の紆濤を見た時...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そうすると紆波(うねり)が来る度(たび)ごとにMは脊延(せの)びをしなければならないほどでした...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...街道(かいだう)の紆曲(まがりくねり)に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...道は遠長く紆(うね)りて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...曲り紆(くね)った河だののある小さな田舎町が見え出した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
... 5瞋恚を起すつらき言紆餘曲折に宣んし曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...紆餘曲折した道を下つて飛ばして行くのは...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...思えば五年越しの紆余曲折のはての刀折れ矢つきた形の法案である...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...実際はもっと紆余(うよ)曲折はあったのであるが...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...今や吾々は幾多の紆餘曲折を經てこの課題へと直進すべき時となつた...
波多野精一 「時と永遠」
...複雑な迷路を紆余曲折してここまで来たことがわかったからである...
久生十蘭 「魔都」
...紆余曲折あるこんな空気の中に長くおりながら...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そうでないところなかなかの紆余曲折があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...みちは紆曲(うきょく)していてまるで行き先さえ分らない...
室生犀星 「花桐」
...紆余曲折の文句を言ったり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...セエヌの下流は蛇が曲線を描いて走る形に紆廻(うね)つて居るので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...紆余(うよ)曲折のあるのが山道の常で...
吉川英治 「江戸三国志」
...紆余曲折(うよきょくせつ)して造られ...
吉川英治 「大岡越前」
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