...だんだんと丘陵のような紆濤(うねり)に変わって行った...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...第一の紆濤(うねり)、第二の紆濤、第三の紆濤には天運が船を顛覆からかばってくれた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...そうすると紆波(うねり)が来る度(たび)ごとにMは脊延(せの)びをしなければならないほどでした...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...道は遠長く紆(うね)りて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
......
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...紆餘曲折した道を下つて飛ばして行くのは...
戸川秋骨 「道學先生の旅」
...或は紆余曲折しながら...
豊島与志雄 「幻覚記」
...思えば五年越しの紆余曲折のはての刀折れ矢つきた形の法案である...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...無人島らしい島々の間を紆余曲折していく...
長谷健 「天草の春」
...今や吾々は幾多の紆餘曲折を經てこの課題へと直進すべき時となつた...
波多野精一 「時と永遠」
...この紆曲した濁流が...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...そうした紆余曲折を描いた絵は...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...複雑な迷路を紆余曲折してここまで来たことがわかったからである...
久生十蘭 「魔都」
...みちは紆曲(うきょく)していてまるで行き先さえ分らない...
室生犀星 「花桐」
...手でさはつてゆくと霧の中をゆくやうに道は紆曲してゐて判らないんですもの...
室生犀星 「はるあはれ」
...又山を紆(うえい)して上る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...セエヌの下流は蛇が曲線を描いて走る形に紆廻(うね)つて居るので...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...紆余(うよ)曲折のあるのが山道の常で...
吉川英治 「江戸三国志」
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