...だんだんと丘陵のような紆濤(うねり)に変わって行った...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...紆濤(うねり)は屏風倒(びょうぶだお)しに倒れかえる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...紆り動く浪を越えて――無数の圃園と荒涼たる大草原とを越えて...
有島武郎 「運命と人」
...そうすると紆波(うねり)が来る度(たび)ごとにMは脊延(せの)びをしなければならないほどでした...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...曲り紆(くね)った河だののある小さな田舎町が見え出した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...かなり人情の紆余曲折(うよきょくせつ)にも慣れているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...苔で滑りやすい石畳路が紆余曲折(うよきょくせつ)して続く...
中島敦 「環礁」
...今や吾々は幾多の紆餘曲折を經てこの課題へと直進すべき時となつた...
波多野精一 「時と永遠」
...この紆曲した濁流が...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...周復俊の鞦韆咏には繍柱紆會有縁と云ひ王建の詞には長長絲繩紫復碧とある...
原勝郎 「鞦韆考」
...そうした紆余曲折を描いた絵は...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...紆余(うよ)曲折を経たのち...
久生十蘭 「魔都」
...わざと紆余(うよ)曲折させたものだという...
火野葦平 「花と龍」
...紆余曲折あるこんな空気の中に長く居りながら...
牧野富太郎 「植物記」
...手でさはつてゆくと霧の中をゆくやうに道は紆曲してゐて判らないんですもの...
室生犀星 「はるあはれ」
...当時はまだその辞(ことば)を紆曲(うきょく)にして直(ただち)に相手を斥(さ)して呼ぶことを避けていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...其(その)酒場(キヤバレエ)まで登つて行(ゆ)く間の曲り紆(くね)つた石畳の坂路(みち)の不気味さと云つたらない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...紆余曲折(うよきょくせつ)して造られ...
吉川英治 「大岡越前」
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