...紅顔蒼白く変りつつ...
泉鏡花 「活人形」
...やがてチョコチョコと現われたは少くも口髯(くちひげ)ぐらい生(は)やしてる相当年配の紳士と思いの外なる極めて無邪気な紅顔(こうがん)の美少年で...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...今度は身長五メートルの紅顔白髯の中国人扇動家の姿である...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...紅顔豊頬(ほうきょう)...
田中英光 「さようなら」
...弟の北斗君は、その時十八九で、紅顔の美少年で、私達の話すのを縁側に腰をかけたり、庭をぶらぶらしたり、ステツキを振り廻したりして黙つて聞いてゐた...
田山花袋 「丘の上の家」
...あの利根川のほとりで土筆やたんぽぽ又は匂ひ高い叙情小曲なぞをかいた此れが紅顔の彼の詩であらうか...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...座するものは紅顔の美少年馬場孤蝶子...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...紅顔の少年が小屋の隅の椅子(いす)に腰かけて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...紅顔の死江湾鎮の西の方(かた)かの塹壕に何を見る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ことし紅顔十七歳の美少年だったが...
吉川英治 「三国志」
...年はまだ二十にも満たぬ紅顔の若武者である...
吉川英治 「三国志」
...――その紅顔の子顕家が...
吉川英治 「私本太平記」
...その紅顔の粧(よそお)いが...
吉川英治 「新書太閤記」
...六の紅顔の兵は沢山いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いやその紅顔は童子ともみえるが年はもう十八...
吉川英治 「新・水滸伝」
...紅顔は涙に黒くよごれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...紅顔十五から十七歳までの少年十数名が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...もう少しませた人だとその歌から想像していたのに反してまだ紅顔の青年であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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