...嘗て、戟を横へて、洛陽に源氏の白旄軍を破れる往年の髭男も、一朝にして、紅顔涅歯、徒に巾幗の姿を弄ぶ三月雛となり了ンぬ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そして予はいま上代的紅顔(じょうだいてきこうがん)の美女に中食をすすめられつついる...
伊藤左千夫 「河口湖」
...やがてチョコチョコと現われたは少くも口髯(くちひげ)ぐらい生(は)やしてる相当年配の紳士と思いの外なる極めて無邪気な紅顔(こうがん)の美少年で...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...深甚なる敬意を表す」白髪紅顔のリット少将は...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...絞めつけられた彼の紅顔は...
江戸川乱歩 「恐怖王」
......
田中貢太郎 「愛卿伝」
...精悍(せいかん)な風貌をした紅顔の美少年...
田中英光 「さようなら」
...紅顔豊頬(ほうきょう)...
田中英光 「さようなら」
...紅顔の神学校生徒らの斥候がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...松岡君は紅顔の美男子であった...
中里介山 「生前身後の事」
...座するものは紅顔の美少年馬場孤蝶子...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...しかし際立って立派な紅顔の美少年でありながら...
森鴎外 「雁」
...ことし紅顔十七歳の美少年だったが...
吉川英治 「三国志」
...呉の人はこの年少紅顔の将軍を...
吉川英治 「三国志」
...――その紅顔の子顕家が...
吉川英治 「私本太平記」
...その紅顔の粧(よそお)いが...
吉川英治 「新書太閤記」
...紅顔は涙に黒くよごれた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もう少しませた人だとその歌から想像していたのに反してまだ紅顔の青年であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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