...けれど出窓のところに紅雀(べにすずめ)がいたり...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...四 紅雀年を取った独身の兄と妹が孤児院の女の児を引取って育てる...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...身のこなしが紅雀のような敏捷で...
野村胡堂 「古城の真昼」
...子供々々したほつそりした人! まるで紅雀(べにすゞめ)が私の足下にぴよい/\跳んで來て...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...皮丈を吐きすてる紅雀や...
松永延造 「職工と微笑」
...もう一羽の紅雀も居ては呉れませんでしたが...
松永延造 「職工と微笑」
...私は番いの紅雀を斯うして病室へ運んで来ました...
松永延造 「職工と微笑」
...その他の外面的要件に於て劣惡な「紅雀」の持つ不思議に混亂した興味に誘はれて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それから百遍(ぺん)紅雀(べにすずめ)の毛でみがきました...
宮沢賢治 「貝の火」
...一羽の紅雀が急に死んで仕舞った...
宮本百合子 「餌」
...沈んだ強い色で小さい体を彩られている紅雀(べにすずめ)が末造の目を引いた...
森鴎外 「雁」
...紅雀の籠を置いて...
森鴎外 「雁」
...その手紙と紅雀のことがあった...
山本周五郎 「風流太平記」
...つまり紅雀を符号にしたものだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...中には七羽の紅雀が入っていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...紅雀の一羽が、ぱっと飛び立ち、続いて二羽、また一羽が舞いあがった...
山本周五郎 「風流太平記」
...或る大きな活動写真の撮影場(セット)に行って見ると、九官鳥、鸚鵡(おうむ)、インコ、紅雀、カナリヤ、(にわとり)なぞが籠に入れて備え付けてある...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...中にも「紅雀」は青い被(おほ)ひを着せた紅雀の籠が何事かの象徴(サンボル)であるらしく終始観客(くわんかく)の心を引附け...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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