...沖縄でアメリカ軍将校のことを「紅毛人」と呼ぶこともある...
...右紅毛人の足下(あしもと)には...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...そう云う薄暗い堂内に紅毛人(こうもうじん)の神父(しんぷ)が一人...
芥川龍之介 「おしの」
...)しかもまだ紅毛人(こうもうじん)たちは「しるこ」の味(あぢ)を知(し)つてゐない...
芥川龍之介 「しるこ」
...はるかにニユウヨオクの或(ある)クラブに紅毛人(こうもうじん)の男女(だんぢよ)が七八人(にん)...
芥川龍之介 「しるこ」
...紅毛人の「しやべりかた」は暫く問はず...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...紅毛人の作り出した「芸術家として又人として」はこの両面を示すものである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...腰の曲った紅毛人(こうもうじん)...
芥川龍之介 「報恩記」
...或露西亜人(ロシアじん)の半身像を据えた部屋の中に紅毛人の女が一人せっせとタイプライタアを叩(たた)いている...
芥川龍之介 「誘惑」
...表現派の画に似た部屋の中に紅毛人の男女(なんにょ)が二人テエブルを中に話している...
芥川龍之介 「誘惑」
...紅毛人の男の人形が一つ無気味にもそっと戸を押しあけ...
芥川龍之介 「誘惑」
...「紅毛人持來りし活字版」云々は...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...物見高い紅毛人によって珍しがられる意味での武士道も亦...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...紅毛人特有の無邪気なハリキリぶりを見せた...
西尾正 「墓場」
...笑子の姿を見ると煙りっぽい薄暗い片隅からヒョイと立上って来た一人の紅毛人...
久生十蘭 「魔都」
...船の甲板から人相の悪い紅毛人の顔がズラリと並んで覗いていた...
夢野久作 「名娼満月」
...安土の南蛮学校にいる紅毛人の医師に命ぜられて...
吉川英治 「新書太閤記」
...紅毛人の外科医に命じ...
吉川英治 「新書太閤記」
...長崎の紅毛人が、日本に永く来ていても、やはり牛酪(バタ)から離れ得ないように、どこに住んでも、お蔦と露八の住むところには、下駄の鼻緒から茶碗の模様一つにまで、江戸人の江戸好みがおのずから生まれて、あれから四年越しというものは、蝸牛(かたつむり)のように、二人して、世帯に江戸を持ち廻って歩いていた...
吉川英治 「松のや露八」
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