...地蔵様の一人(ひとり)が紅木綿(べにもめん)の着物を被(き)て居られる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私は悪魔の居所(いどころ)をよく存じておりますから」「そしてその悪魔とはどんな悪魔ですか」と紅木大臣は言葉せわしく尋ねました...
夢野久作 「白髪小僧」
...何卒(どうぞ)何卒御頼みします」と紅木大臣は青眼先生の手を握って涙をこぼしながら頼みましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...お前は紅木公爵の娘だ...
夢野久作 「白髪小僧」
...お母様の方を紅木大臣が抱き留(と)める……濃紅姫の方は三匹の白馬に引かれて見る見るうちに遠く遠く小さくなって...
夢野久作 「白髪小僧」
...一ツは紅木大臣の家の方に飛んで行きました...
夢野久作 「白髪小僧」
...紅木大臣は室(へや)の窓を開いて王宮の方を見ました...
夢野久作 「白髪小僧」
...その騎兵は紅木大臣を見るとハッと固くなって敬礼をしました...
夢野久作 「白髪小僧」
...紅木大臣は王宮の表門を這入ると...
夢野久作 「白髪小僧」
...けれども紅木大臣はそんなものには眼もくれず...
夢野久作 「白髪小僧」
...妾はそれから又もや紅木大臣のお邸敷(やしき)へ...
夢野久作 「白髪小僧」
...それをじっと見ていた紅木大臣の髪毛は...
夢野久作 「白髪小僧」
...紅木大臣はこの時あらん限りの力を出して――「エエッ」と一声叫ぶと一所に二人を両方に振り放しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...紅木大臣に蹴られて気絶していた筈なのに...
夢野久作 「白髪小僧」
...貴様も矢張り紅木大臣のような眼に会いたいのか」と忽(たちま)ち王は最前のような恐ろしい顔に変りました...
夢野久作 「白髪小僧」
...そして紅木大臣はどう致しましたか」「ハハハハハ...
夢野久作 「白髪小僧」
...紅木大臣をこんな目に合わせたのは私ではない……王様でもない……」こう申しますと...
夢野久作 「白髪小僧」
...奥村氏の前庭(ぜんてい)の紅木槿垣(べにむくげがき)に這(は)ひまつはりしもその花に候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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