...枝を垂らした糸桜(いとざくら)が一本...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...眩(まばゆ)い日南(ひなた)の糸桜に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...不忍の池を眺めた雪の糸桜を憶起(おもいおこ)さずにいられよう...
泉鏡花 「薄紅梅」
...七月十七日金虚子先生○明治四十年八月五日(同上)(封書)一昨日御話をした「糸桜」という小説はいそがぬから私に見てくれといいますからあなたへは送りません...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...わたくしは偶然東都歳事記に記載せられた垂糸桜の今猶すこやかである事をも知ったのである...
永井荷風 「上野」
...垂糸桜を推して第一とする...
永井荷風 「上野」
...あるいは灯(ひ)をともす石燈籠(いしどうろう)や○○○○○といふ十二字を得たらば「梅の花」「糸柳」「糸桜」「春の雨」「夕涼み」「庭の雪」「夕時雨(しぐれ)」などそのほか様々なる題をくつつけるなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...静岡附近には名木の糸桜がある寺院が幾つもあり...
柳田國男 「信濃桜の話」
...且つ見事に成長する糸桜だつたらしいことが...
柳田國男 「信濃桜の話」
...前庭の糸桜といふ条が多いだけで無く...
柳田國男 「信濃桜の話」
...近衛殿庭前の糸桜は有名の樹なり...
柳田國男 「信濃桜の話」
...御霊図子の別邸の糸桜のこと也...
柳田國男 「信濃桜の話」
...何故に斯ういふ枝の垂れた糸桜が...
柳田國男 「信濃桜の話」
...初のころ石庭に糸桜が一本植っていたのに...
横光利一 「旅愁」
...そして重いほど咲き満ちた糸桜が廻廊の杉戸へ胡粉(ごふん)のように吹き散ってゆく絢爛(けんらん)な眺めも今の心には何の慰めにもならない...
吉川英治 「剣難女難」
...糸桜(いとざくら)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...糸桜(いとざくら)の花びらである...
吉川英治 「神州天馬侠」
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