...およそ一月の間に二十石もの糯米を使用したほどであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...前にもいったように中村屋の糯米は普通品よりも品が硬くてなかなか杵が通らない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...糯(もちごめ)を炒(い)ってふくらましたものを申しますな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もろこしと糯米(もちごめ)の粉(こ)で製したという餡餅(あんころ)などをも持って来てくれる...
田山花袋 「田舎教師」
...道明寺(どうみょうじ)の餡入(あんい)り餅(もち)であったがその外側に糯米(もちごめ)のふかした粒がぽつぽつと並べて植え付けてあった...
寺田寅彦 「物売りの声」
...隣の主人(あるじ)が糯米(もちごめ)を取りに来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それから此(こ)れは傭人(やとひにん)にも炊(た)いてやれないのだからお前(まへ)がよければ持(も)つて行(い)つて秋(あき)にでもなつたら糯粟(もちあは)の少(すこ)しも返(かへ)せと二三斗(ど)入(はひ)つた粳粟(うるちあは)の俵(たわら)とを一つに遣(や)つた...
長塚節 「土」
...毎ニ糯米飯ヲ以テ搗爛シ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これは何という餅です」妻君「それは葛入餅(くずいりもち)と申して葛の粉少々と糯米(もちごめ)と一所に蒸して充分に搗(つ)き抜(ぬい)たのです」客「道理で絹漉餅(きぬこしもち)ともいうべき位です...
村井弦斎 「食道楽」
...糯米は滋養分も多いし...
村井弦斎 「食道楽」
...次年五月は廩米(りんまい)中より糯米(じゆべい)三俵を取つて柏餅を製し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...純糯米(もちごめ)から作るというここの薬酒(ヤクチュウ清酒)の味は忘れられない...
柳宗悦 「全羅紀行」
...粟に糯と粳との二種があり...
柳田國男 「食料名彙」
...挽いて粉にして置いて糯粟などを加へ澤山の蓬や山牛蒡の葉を搗き込んで草餅として...
柳田國男 「食料名彙」
...モチは必ずしも糯米(もちごめ)で製したものに限らず...
柳田国男 「木綿以前の事」
...糯米(もちごめ)という一種の稲がいつから日本に存在し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...干柿(ほしがき)や糯(もち)の甘味で...
吉川英治 「新書太閤記」
...一石八斗に余る糯米(もちごめ)・小豆・大豆・籾(もみ)・焼き米...
吉川英治 「日本名婦伝」
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